有名すぎて損してる傑作
★★★★☆
この作品は古典のわりに、初心者むきとはいえません。
渋い、と表現したいようなテイストがあるのです。
宇宙からの侵略に、たぶん現在でも、ぼくらは
こんな風におずおず反応して、もし相手が凶暴なら、
まるでこの小説じみた醜態を演じるでしょう。
そういった、アイデアではない批評的部分に、
オモシロおかしいだけの作品を求めたい人を
遠ざける渋さ、を感じて、大人になると
「ああ、こんな冷徹な小説だったのか!」
と感心します。
ジョン・ウィンダムの「トリフィド時代」を
下敷きにした、多くのゾンビ映画のアイデアや世界観も、
おおもとはこの作品であったことも、
大人になると気付きます。
侵略が進むなかでの人類の、地味な絶望感がとてもリアル!!
ウェルズは凄いなあ・・・。
面白い。
★★★★☆
なるほど〜。
アイデアが秀逸だ。
これは面白い。
この時代に、よくこういう内容で小説が書けたものだ。
すばらしい。
確かに、もっと、心理描写があってもいいし、ラストはもっと感動的に描ければ最高なのだが、本書で十分面白さは伝わる。
原書にチャレンジしようという気になりました。
ありがとうございました。
面白い。 脚色する権利は制作者にある
★★★★★
面白い。なぜ面白いかというと,もちろんウェルズの『宇宙戦争』が
面白いからである。少々の脚色を施されても、原作の骨はびくともしない。
どう脚色するかは,あとは趣味の範疇なので,とやかく言えないが、
この作品は,原典が漫画原作のために書かれたようなものなので、
脚色者はきっと面白かったのだろう。このまんが事態からもそれが伝わってくる。
読むな
★☆☆☆☆
この本を読んで、ウェルズの「宇宙戦争」を読んだ気になってはいけない。
内容は原作のとおりになっていない。
原作小説では、火星人が最初に姿を見せるはずだが、いきなり戦闘機械が出現する。
火星人は熱線のみを武器にしており、黒煙(毒ガス)の描写が一切無い。
上記訂正、たった1ページのみ黒煙の描写はあった。
が、無差別殺戮兵器として多用されたこと、蒸気で中和することについては記載無し。
また、火星人のシリンダーは毎日1個落下し、それが10日継続するはずであるが無数のシリンダーが落下する描写に変えられている。
火星人の姿も情けない。消化器官が不要になった生物に何故『歯』が必要なのだ?
以上訂正おわり
主人公の弟の描写一切が描かれてない。従ってロンドンから逃げ出す群衆のパニックの描写は僅かしかない。
なにより一番の読みどころであるサンダーチャイルドと戦闘機械の描写がごっそりと抜け落ちている。
文句は他にもあるが、これは原作のダイジェストではない。
こういうのは『翻案』というのだ。
しかも最悪の部類の。
ぐいぐい引き込まれます
★★★★★
この本は、おもしろい。
はじめから漫画であったかのようだ。
ぐいぐい引き込まれます。
エンディングも後味さっぱりでよかったです。
火星人が地球侵略か・・・。
昔からこんな話があったんだなーと思いました。