この1冊を読むと、英二、アッシュ、ブランカ、伊部さん、ショーター、それぞれが作者の中で共に生きていることがわかる。特に「BANANA FISH」と「YASHA」、さらには「イヴの眠り」まで実に10年以上(作中では20年以上!)の時間を、一本の線に繋ぐキャラになっている、シン・スウ・リン。物語は続き、その中で時間は流れ、読者はその大きな流れにただついてゆくだけだ。リアルタイムで読むことが出来る喜びを持って。