読みやすい
★★★☆☆
メジャーな某教科書だけじゃなんなので参考にしてみた。
すごく読みやすくて、すらすら読了。
いろんな方がご自分の専門分野を書かれていて、その方の意見がダイレクトに伝わる。
教科書というよりは、論文集。
よしあしは措いて、論者の顔が見えてくるので、批判も同調もたやすいし、反対意見の焦点を合わせやすい。
自分の考えをまとめる上でとても参考になった。
国際法の教科書、とっつきにくいと思われる方は、先に本書を興味のあるテーマから読んで見てはいかが?
すると無味乾燥風味の強い総論の大切さが実感できる気がする。
1部は国際人権法の全体像、2部は女性、子供、難民、先住民族などの権利主体ごとのテーマ。
巻末に世界人権宣言等が収録されているが、ポケット六法などにも収録されているレベルなので有用性はどうかな?
2009年6月初版で、統計データは2004年くらいまでの素材。古さは感じなかった。