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おおきなおおきなおいも―鶴巻幼稚園・市村久子の教育実践による (福音館創作童話シリーズ)

価格: ¥1,260
カテゴリ: 単行本
ブランド: 福音館書店
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こどもたちの空想の広がりは無限大 ★★★★★
 幼稚園の教育実践をもとに赤羽末吉が絵本にしたものである。実際の芋ほりが雨で中止になってしまったとき、幼稚園の子どもたちがみんなで紙をつないでおいもを描く。絵本の見開きからもはみ出している、そんなとてつもなく大きなさつまいもをめぐって、子どもたちの空想が無限に広がっていく話である。

 幼稚園の子どもたちのごっこあそびが、指導者の問いかけによって広がっていくその様にうなってしまう。もちろん、この本を読む子どもたちはそんなことにはお構いなく、絵本の中の子どもたちと一緒に空想を楽しむようだ。書きあがったおおきなおおきなおいもの絵に大喜びし、おいもを食べ過ぎた子どもたちがおならで次々にとびあがっていく場面では大笑いする。そのまま宇宙旅行を楽しんだ子どもたちが、夕焼け雲に乗って帰ってくるという最後の場面まで、子どもたちの心をとらえて飽きさせることがない。
赤羽さんのしたたかな挑戦 ★★★★★
赤羽末吉さんといえば「スーホの白い馬」に代表されるように素晴らしい色使いや素朴な筆使いが魅力の作家さんという印象でした。しかしこの作品は黒のペン描きの線と赤紫色の絵具のみ。この作品は色使いの妙を捨て去った作家の挑戦だと感じました。初めは多くの赤羽さんの作品をみたあとでこの作品をみたら物足らないのではと思いましたが、この赤紫色にかわいらしさや楽しさ、色っぽささえ感じる奥行きがあります。利き手じゃない手で描いたのかと思うような線とこの赤紫とのコントラストは30年近くたった今でも少しも時代を感じさせません。子供はもちろん、女性へのプレゼントにも粋だと思います。
こどもたちの元気いっぱいな歓声と大騒ぎまで聞こえてきそうな臨場感! ★★★★★
 雨で「いもほりえんそく」が中止になってしまった「あおぞらようちえん」のこどもたちは、代わりに「おいも」の絵を書き始めます。紙をつないでつないでつないでつないでいくと…… 「おおきなおおきなおいも」が現われて…… 。
 カバーの怪獣みたいなものに惹かれて買いましたが、このあずき色のものは子どもたちがおいもに飾りつけをした「いもざうるす」だったとは! 発想の広がりがどれもこれもスゴイ! 使われているのは、さつまいものの色だけで、絵も一筆書きのようにシンプルなのに、どのページからも、子どもたちの歓声や一生懸命さ、笑い声が聞こえてくるよう。それに、さつまいもだからこそ、「おなら」の「がす」で飛び上ることができるのですね。すばらしい計算! どうしようもなく愉快で、スケールのおおきなおおきなお話。
 ただ、この本が生まれるまでのエピソードを、二行くらい書いてほしかったと思います。
芸術的創造性の想像。 ★★★★★
幼稚園でのお話。

明日は芋掘り遠足!!っていう前日。

雨が降り、遠足は中止。一週間後に延期になります。



じゃあ、代わりにおいもの絵を描こうよ!!って話になり。

この絵本の絵を、最初に見た時は驚くかもしれません。

なんだよ、この、子供のお絵かきみたいな下手くそな絵は?と。

でも、この作品は、赤羽末吉さんという、絵本の世界での大作家さん。

多分、日本で幼少期を過ごしている方ならば、この人の絵を見たことがない、って方はいないんじゃないでしょうか。

どこかで、何かしらの絵を見ていると思います。

それほどの大家。

その大家の描く、こどものお絵かきのような絵の世界の中で。

子供達は歌い、子供達は踊り、子供達は跳ねる。



大きな大きな紙に、

大きな大きなおいもを描き、

そのおいもをさらに、、、。

もの凄い世界の広がりです。

もの凄い想像力の広がり。

大きな大きな想像力。

しかも、その、これほどまでに楽しく広がっていく絵本の世界を、「黒」とお芋の「赤紫」の2色だけで描き切ってます。

大きな大きなおいもが、何ページにも渡って広がるシーンは圧巻!

私が個人的にも大好きな絵本で、こんなに小さな絵本の物語が、これほどまでに大きな世界を示し、楽しい不思議な面白い世界への想像力を広げてくれるのか、と感嘆してしまいます。

しかも、色らしい色は1色で。


素晴らしい絵本です。
子供ののびやかな発想力がよく表現されています ★★★★★
いわずとしれた名作中の名作絵本です。

でも知らない人がこの本をぱらぱらとめくると「な、なんじゃこの絵は!?」と驚くかもしれません。
ぱっと見はマジックで子供が書いたような荒い絵なのですが、読めば読むほど、見れば見るほど引き込まれて楽しくなってしまうような不思議な絵本なのです。子供ってこんな自由な世界で毎日遊んで、遊んで、遊んでいるのか〜と感心してしまいます。友人が家に遊びに来た時にこの本を勧めてみましたが、「あ!これはいい絵本だね」と言っていました。

私が子供のころから慣れ親しんできた絵本ですが、自分の子供と一緒に読んでいるとまたこの絵本の良さを再発見でき、嬉しくなります。是非お子さんと一緒に楽しんでください。そして秋にはイモ掘りに行こう!(笑)