幅広い知識を身につけるために!
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言語研究をする上で、一部の領域のみの知識だけで十分と言うことはないと思います。 特定の領域に興味を持つことは悪いことではないですが、特定の領域のみの知識だけで言語研究をすることは、結局は有意義な研究にはつながらないはずです。 その意味でも、これから言語学に足を踏み入れようとする人は、幅広い知識を追い求める姿勢を身につけるためにも、この本のような、言語学の各下位分野でどのような研究が行われ、何が問題となっているのかを述べている入門書を通して言語学に足を踏み入れることが非常に有意義ではないかと思います。 言語研究を実際に進めていく際に生成文法の枠組みにこだわる必要はないかとは思いますが、少なくとも生成文法のアプローチを無視して言語研究をしていくことは難しいように思えます。 是非、この本から言語の世界へ足を踏み入れてみてはいかがでしょうか?