ハラハラ、ドキドキの展開。名作だと思う。
★★★★★
文庫シリーズ、第4巻。クラリスという女性が登場する。クラリスと聞くとルパンファンの自分は、ルパン三世のカリオストロの城を思い出すが、もちろん別人。
今回は、ルパンが何かを盗むというよりは、警察に捕まった部下が死刑になりそうなのを助けるために、その部下の母親(これがクラリス)とともに、悪い代議士から、秘密文書を盗み出そうとする。死刑執行までに時間がなく、その悪い代議士も類稀な悪漢で、ルパンも一筋縄ではいかず、ハラハラ、ドキドキさせる展開で、アクション・スリラーとしても、とっても面白い。
また、相変わらず、ルパンは怪盗ながら正義の味方で、クラリスならずとも惚れてしまいそうないい男として描かれている。最後のルパンの去り際がまた見事。
ルパン作品の名著
★★★★★
正直、子供の頃はこの作品についてはいまいち覚えていませんでした。
ちょっと難しかったのでしょうか?奇岩城や怪盗紳士、ルパン対ホームズは
非常によく覚えているのですが。
ですが、ルパン作品としてはこの作品、一般には「水晶の栓」と出されている
この作品、名著です。
僕はおもいきって、これを読んでからハヤカワ文庫版を読もうと思っています。
見比べる意味でも。
特に、今作の敵はかなりの強敵です。知恵比べ、冒険、ハラハラドキドキが
全て盛り込まれています。
子供向けというので題名を変えたのでしょうが、この「水晶の栓」
どんでんがえしが沢山ありますが、最後に大人になってからこそ、
「あ、それで水晶の栓か」と気付きました。
そして、クラシック版のあとがきは他の作品は酷評が多いですが
この作品のあとがきは、かなりうけます。「そ、それは○○!」と
つっこんでしまいます。
南洋一郎版「水晶の栓」
★★★★☆
原作は「水晶の栓(Le Bouchon de cristal)」です。