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黒後家蜘蛛の会〈5〉 (創元推理文庫)

価格: ¥672
カテゴリ: 文庫
ブランド: 東京創元社
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黒後家よ永遠に ★★★★★
黒後家蜘蛛の第5巻で最終巻。

「同音異義」「目の付けどころ」「幸運のお守り」「三重の悪魔」
「水上の夕映え」「待てど暮らせど」「ひったくり」「静かな場所」
「四葉のクローバー」「封筒」「アリバイ」「秘伝」

この巻では「三重の悪魔」のゲストの話が謎解きという以外に
読み物としても面白かったです。

4巻のあとがきにもあるように、全体の5分の2を会員のおしゃべり、
もう5分の2をゲストの話、残り5分の1でヘンリーの解決のくだり
という定形で、ここまで面白く読ませるアシモフはすごいなと思います。

これで最終巻というのが残念でなりません。
ほかの人のレビューを見ていたら、未訳の短編がいくつかあるんですね。
出してほしいなぁ。
第6巻を待つ! ★★★★★
流石に4巻目あたりからアシモフ先生のパワーの衰えを感じざるを得ません。とは言え、生前何度も言われた通り、死ぬまで黒後家シリーズを書き続けたのですから本当に頭が下がります。アシモフ先生の作品はあまたありますが、このシリーズに対する思い入れはひとしおのようで、まさに代表作品だと言えましょう。小生黒後家シリーズは繰返し読んでおり、原書も全巻揃え、ヘンリーおよびメンバーの生の声を堪能しています。…なのになのに、第6巻にあたる「The Return of the Black Widowers」の翻訳が無視されているのはどういう訳なのでありましょうか? 確かに内容は過去の物語のベスト10の再録で全ページ数の半分を占めますが、新作も7つありますし、最後には編者の Charles Ardai がアシモフ先生の死後10年目、黒後家シリーズ刊行30周年を記念してメンバーに再集合を掛けた最後の一編もあります。東京創元社さん、この巻を出版しないということは犯罪に等しいのだと思いなさい! 別に文庫本でなくても結構。高価でも構いません。豪華箱入り単行本(アシモフ先生またはヘンリーまたは黒後家蜘蛛のフィギュア入りならなおよろしい)で刊行お願いします。…それから、いつも思うのですが、日本のTVで黒後家をベースにしたシリーズを作ったら如何でしょう。月例会場のレストランは毎回変えて和洋中何でもありとします(原作と同様おいしい料理が紹介されることが重要なポイントです!)。でもウエイターは常にヘンリー。ヘンリー役は水谷豊(相棒の杉下右京みたいな感じで。もちろん白髪にします)か橋爪功(映画たんぽぽのウエイター役が良かった)が適役でしょう。名前はもちろんヘンリーじゃおかしいので「辺見」とかにします(イイ加減)。メンバーも芸達者を揃えて下さい。でも濡れ場も暴力シーンも無いから視聴率は稼げそうもありませんね。
”あの”アシモフが!知らなかった傑作 とんち話と言われようと秀逸! ★★★★★
この名前からして一体どういう集まりなのか?と気になる短編集。私も最初は何やら怪しい話かと想ってしまった。
しかしこれは、アシモフが実在する女人禁制クラブをモデルに(内容は全く違う)作り出したクラブ。 弁護士、画家、数学者、暗号専門家・・・職業も興味もバラバラで、単に親睦を深めるための集まりなのだが・・・・月一度の会合の席で話がミステリアスな事件に及ぶや、各人の推理合戦と化す。この会話の面白さがシリーズ最大の魅力。そして、何故かいつもあっさりと謎を解いてしまうのは控えめな給仕のヘンリー! 謎解きも面白いが、勝手な推理を展開する面々に対して、見事に解き明かしてしまっても控えめなヘンリーの対比が面白い。しかも事件のバリエーションも豊富。アシモフの推理短編は傑作揃いで、本当に多才な人だと思う。

解説は有栖川有栖氏。この解説を『迷宮逍遥』(有栖川氏の書いた解説集)で読み、「そんなに面白いシリーズだったの!!」と慌てて読み始めたのだ。

このシリーズは現在まで5冊出ているが、アシモフは、「生きている限り黒後家シリーズを書き継ぐ」と宣言していた。既に故人となっているがあくまで「既刊5冊」である。今後も何らかの形でまとまるととても嬉しいのだが・・・
彼が編者の短編集『16品の殺人メニュー』は、食べ物飲み物を引用したミステリ集で、こちらも多士済済。 似たものでは、バーテンがヘボ探偵の持ち込む難事件をあっさり解決してしまう「三番館シリーズ」(鮎川哲也)がある。こちらもおすすめ。 何と、似た設定の2つの短編シリーズは洋の東西は違えどほぼ同時期に書かれていたのだ。