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黒後家蜘蛛の会 3 (創元推理文庫 167-3)

価格: ¥777
カテゴリ: 文庫
ブランド: 東京創元社
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ようこそ、ミラノ・レストランへ ★★★★★
黒後家蜘蛛ものの連作短編ミステリ第3弾。

収められているのは、
「ロレーヌの十字架」「家庭人」「スポーツ欄」「史上第二位」
「欠けているもの」「その翌日」「見当違い」「よくよく見れば」
「かえりみすれば」「犯行時刻」「ミドル・ネーム」「不毛なる者へ」
の12編。

3巻の作品は良質な作品が多いです。
面白かったです。
黒後家蜘蛛の会の設立の経緯がわかる「不毛なる者へ」が印象的でした。
シリーズ1,2を争う名作短篇集 ★★★★★
SF作家としての方が有名なアシモフですが、本作はアシモフ生存時のアメリカを舞台にした本格ミステリです。
「黒後家蜘蛛の会」は、登場メンバーの個性が強く、会話を追うだけでも楽しい。しかも、直接話法を多用していることと、短篇連作集であるため本格ミステリの中でも読みやすく、活字離れが激しいが、本を読む習慣をつけたい人にもお勧めできます。

この巻では天文学関係のミステリがいくつか納められています。
また、現代アメリカ(といっても、もう2,30年前だが)の抱える諸問題(人種差別、アメリカ社会の慣習、新興(詐欺)宗教等)を取り扱っており、その解釈も弱い物の立場に立った物の考え方だったのでとても良かった。

また、短篇ミステリの陥りがちなただの推理クイズに終始しているわけではなく、(話によっては)名探偵ヘンリーの絵解きの他にもいろいろと推理が考えられる所も新鮮でした。

現実の問題に答えは一つではないが、ミステリで答えが複数あるのは(そしてそれを作者が答えの一つとして認めるのは)珍しいと思うし、面白い事だと私は思います。
調子が上がってきた3作目 ★★★★★
このシリーズも3冊目となりました。アシモフの筆致はだいぶ本シリーズに馴染んできたようで、読者も黒後家蜘蛛の会の会員たちに愛着を持てるようになって来ました。但し、ネタには若干詰まっている感があり、本作にはこれまで敢えて扱わなかった殺人を扱ったものや、お得意のSF路線のものも入っています。結果的にそれが短編集としてのバラエティを支えることになっていて、シリーズの中でも好感度の高い作品に仕上がったと思います。

アシモフ自身が各々の短編の末尾に自ら解説を付けているのが相変わらず楽しいです。私が知る限りでは彼の本職(?)であるSF作品ではそういうことは滅多にしません。これがあくまでも余技だからこそ、このような遊び心が出るわけで、それが結果的にアシモフの人柄に読者を触れさせてくれるという楽しみもあります。

安楽椅子探偵の大傑作! ★★★★★
この名前からして一体どういう集まりなのか?と気になる短編集。アシモフが実在する女人禁制クラブをモデルに(内容は全く違う)作り出したクラブ。

弁護士、画家、数学者、暗号専門家・・・職業も興味もバラバラで、単に親睦を深めるための集まりなのだが・・・・月一度の会合の席で話がミステリアスな事件に及ぶや、各人の推理合戦と化す。そして、何故かいつもあっさりと謎を解いてしまうのは控えめな給仕のヘンリー!

謎解きも面白いが、勝手な推理を展開する面々に対して、見事に解き明かしてしまっても控えめなヘンリーの対比が面白い。しかも事件のバリエーションも豊富。アシモフの推理短編は傑作揃いで、本当に多才な人だと思う。
彼が編者の短編集『16品の殺人メニュー』は、食べ物飲み物を!引用したミステリ集で、こちらも多士済済。

似たものでは、バーテンがヘボ探偵の持ち込む難事件をあっさり解決してしまう「三番館シリーズ」(鮎川哲也)がある。こちらもおすすめ。