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黒後家蜘蛛の会 (4) (創元推理文庫 (167‐5))

価格: ¥903
カテゴリ: 文庫
ブランド: 東京創元社
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アシモフの各話のあとがきもおもしろい ★★★★☆
黒後家蜘蛛ものの第4弾。
収められているのは以下の12編。
「六千四百京の組み合わせ」「バーにいた女」「運転手」「よきサマリア人」
「ミカドの時代」「証明できますか?」「フェニキアの金杯」
「四月の月曜日」「獣でなく人でなく」「赤毛」「帰ってみれば」「飛び入り」

このシリーズは収められている作品のおもしろさもさることながら、
まえがきと、各作品の後にある1〜2ページの著者のあとがきがおもしろい。
雑誌に載せるときに編集者が変えた作品のタイトルを本にするときに自分が考えた
タイトルに戻したとか、この作品はこういう経緯で考え付いたとか、自分が
あまりにも多岐に渡る知識を持っているのでひとりで書いてないだろうと
思われるとか。いろいろ。
知識自慢っぽいところも、アシモフが書くと、ユーモラスで何か可愛らしい感じ
すらする。

ただ、短編の内容自体は、「飛び入り」のように、今までにない展開をもって
シリーズに飽きがこないような工夫もみられるものの、「獣でなく人でなく」の
ように宇宙的宗教団体に騙されないようにするというような、すでに使った筋の
話があったりと全体的にマンネリ感はでてきているかもしれない。

それでもブラックウィドワーズの丁々発止のやりとりは健在で、
そこを読ませるアシモフの腕は一流ですけど。
良い話が多いだけに、少し残念な所も。 ★★★☆☆
SF作家としての方が有名なアシモフですが、本作はアシモフ生存時のアメリカを舞台にした本格ミステリです。
「黒後家蜘蛛の会」は、登場メンバーの個性が強く、会話を追うだけでも楽しい。しかも、直接話法を多用していることと、短篇連作集であるため本格ミステリの中でも読みやすく、活字離れが激しいが、本を読む習慣をつけたい人にもお勧めできます。

この巻には、女性禁制の閉鎖的な「黒後家蜘蛛の会」に初めて女性が会に出席します。(特に、優しく善良な老婆を相手に毒づくわけにもいかないマニー・ルービンの態度の変遷がとても面白かった。)

ただ、「飛び入り」だけはどうしても好きになれない。
知的障害者の方々に対して、すこし偏見があるように思われて。
(今も差別は続いているのだから、作者を責めても意味ありませんが)

その点を除けば、メンバー同士の面白い会話や、名探偵ヘンリーの快刀乱麻を断つが如くの絵解きを楽しめる名作だと思います。
ますます快調、給仕探偵 ★★★★★
アシモフが、実在する女人禁制クラブをモデルに(内容は全く違う)作り出したクラブ。 弁護士、画家、数学者、暗号専門家・・・職業も興味もバラバラで、単に親睦を深めるための集まりなのだが・・・・月一度の会合の席で、話がミステリアスな事件に及ぶや、各人の推理合戦と化す。この会話の面白さがシリーズ最大の魅力。そして、何故かいつもあっさりと謎を解いてしまうのは控えめな給仕のヘンリー!

このヘンリーは、給仕ながら回を重ねるにつれ、立派な会のメンバー、「我々の中では一番の知恵者」とゲストにも紹介されるほどになっていく。それでも控えめなのは変わらない。

謎解きも面白いが、勝手な推理を展開する面々に対して、見事に解き明かしてしまっても控えめなヘンリーの対比が面白い。しかも事件のバリエーションも豊富。アシモフの推理短編(長編もだが)は傑作揃いで、本当に多才な人だと思う。
解説は鮎川哲也。ちなみに5の解説は有栖川有栖。師弟が仲良く解説で並んでいたりする。

なお、アシモフが編者の短編集『16品の殺人メニュー』は、食べ物飲み物を引用したミステリ集で、こちらも多士済済。
似たものでは、バーテンがヘボ探偵の持ち込む難事件をあっさり解決してしまう「三番館シリーズ」(鮎川哲也)がある。こちらもおすすめ。 何と、似た設定の2つの短編シリーズは洋の東西は違えどほぼ同時期に書かれていたのだ。

喜歓 ★★★★★
そんなに「すばらしいっ!」って内容じゃないんですが、大好きな本です。
池央耿さんの訳も喜歓。この方のファン倶楽部を作りたいほど好きです。
アシモフの真骨頂 ★★★★★
SF界の巨匠アイザック・アシモフの大好評ミステリ・シリーズの第4弾。といいながら全て読み切りになっているため、この巻から読み始めても全然問題なし!オマケにミステリなんだけど、登場人物たちのやりとりの方が面白かったりして。謎解きを楽しむも良し、人間模様を楽しむも良し。1冊で2度おいしい超オススメ本です。