アメリカでのツアー失敗をきっかけに、音楽的にも行き詰まりを見せていたブラー。そんな彼らが見いだした活路は、「伝統的英国音楽」だった。どこか「流行りもの」という雰囲気もあった前作から一転し、自らのルーツでもあるキンクス、ビートルズ、XTCといったUK(ギター)ロックに回帰した。
本作は、その後彼らが経験することになる爆発的ブレイクの布石となった佳作である。どこかひねくれた独特のポップ感を器用に操って、辛口で知られる英国プレスからの音楽的評価も確実にアップした。(森 朋之)
洗練されている
★★★★★
ブラーほどのポップミュージシャンを英国で探すのは不可能であり
これから英国から出て来る確率はほぼ0%である。
”ロック”で表現出来る全て、グルーヴチューン全て、メロディセンス一つ取っても格が違う。
キャリアの中で彼らが犯した間違いは
ブリットポップの狂騒の中で生み出した『グレイト・エスケープ』,グレアムの意向を前面に出した『ブラー』のみだったと言えるだろう。
素晴らしい
★★★★★
1stとはうって変わって全て良い。今のところブラーの中で一番好きです。捨て曲無いんじゃないかな。
ブラーの最高傑作!
★★★★★
2ndとなる『モダン〜』は僕がブラー作品の中で最初に買って、個人的に思い入れの強いアルバムだ。全曲解説↓
1.「For Tomorrow」はラララ♪の簡素なコーラス。歌詞はロンドンへの愛憎心を綴っている。当時あまりヒットしていないにも関わらず唯一ファン投票で決まったベストに収録され、ライブでも演奏され続けてる事からこの曲がどれだけ重要な意味を持つかわかるはず。2.「Advert」はザ・ジャム系のモッドパンク。3.「Colin Zeal」はどこかXTCに似た毒のあるポップナンバー。4.「Pressure On Julian」は名の通りJ.コープへのオマージュ。5.「Starshaped」は管楽器と絡み合うデーモンとグレアムのコーラスが印章的。6.「Blue Jeans」はビートルズなど60年代エバーグリーンなハーモニーが気持ちいいミドルテンポの隠れた名曲。7.「Chemical World」は実はシングル向きな曲として、最後に付け加えられた曲、パワーポップのような力強さがある。オシリの「Intermission」もブラーらしいインスト
8.「Sunday Sunday」オーケストラを導入した2分30秒の佳曲。9.「Oily Water」初期のレコーディングで録音したブリティッシュサイケ。10.「Miss America」はアルバム中最も風変わりでローファイな曲。11.「Villa Rosie」の原曲はシーモア時代に書かれたものでこれもXTCを思わせ快楽主義的歌詞が見える面白い曲。12.「Coping」はライブで最もよく演奏されているへんてこパンクナンバー。13.「Turn It Up」は初期の流れを汲む簡素な歌詞のみずみずしい曲。14.「Resigned」も初期録音のダウナーなサイケ〜インスト「Commercial Break」で狂騒的に終わる。いちアルバムとして完璧
ひねっと
★★★★★
斜に構えたクールな展開が、THE U.K.というアルバムだと思います。キャッチー且つ捻くれたメロディは中毒性高。そして全曲良い曲ばかりです。ほんと、イギリス産の音楽にしかない、と言える個性があるとおもいます。多分、可愛いというと語弊があるけれどもなんか、BLURって愛すべきバンドだと、思わされるアルバムです。どろ〜んとしてる雰囲気にきらきらした音があって時々ギラっとしている、ひねくれる感覚が心地良く、そこが魅力と思います。
Blur入門としていかがかな?
★★★★★
Blurを聞き始めるきっかけとなったアルバムはアルバム「Blur」とこのアルバム。
Blurのアルバムの中で一番聞いたのもこのアルバム。
際だった曲はないものの、全曲通して聞いた時の心地よさは格別。
Blurの愛した"現代のゴミ"が詰まってます。
Blurに興味を持ったなら、このアルバムから始めてみてはいかが?