弁護士業の核心をついているとも思えない
★★★☆☆
男児誘拐殺人事件
情状の余地のない事件。
情状証人の母親でさえ「息子を死刑にしてください。それしか遺族の方に申し訳が立ちません。裁判長,お願いします。」と言うしかなかった。
そして印象深かったのが,弁論要旨の結び。
「被告人の所業が天人ともに許さざるところであり,厳罰に処すことの望む遺族の心情もまた,十分理解します。弁護人の主張はただ一点です。被告の,今なお人間的な誠実さを失っていない心情に鑑み,生あるかぎり,被害者の冥福を祈らせ,贖罪にあたらせることこそ,刑政の本旨に沿うものではないでしょうか。」
弁護士
★★★★★
読売新聞社会部の本です。弁護士の様々な活動を取材し、その実像を描こうとしています。弁護士活動の実際と、現在の弁護士の問題点や課題について書かれています。比較的中立的な立場でバランス良く書かれていると思います。弁護士や司法の問題に興味のある人は、読むと良い思います。あまり知られていない弁護士の費用についても、少しは、イメージがつくかも知れません。内容は固く、真面目な本ですが、読み易い本になっています。
弁護士の業務を知るために
★★★★☆
弁護士の様々な側面をドキュメントで仕上げた一冊です。
副題にある通り、法律と現実の間に揺れ動く弁護士が何人も現れます。
弁護士という仕事の難しさとやりがいも伝わってきますが、
守ってもらいたい被疑者、被告人の立場からも興味深く読めました。
特に「新しい訴えに挑戦していく難しさ」はこの本の醍醐味です。
弁護士を目指す人にとっても必読でしょうが、
内容はやさしく、誰にとっても読めるようになっているので、
いつそうした立場に立たされるかもしれない誰もが読むべきだと思います。
内容的に若干古くなってきているので、改訂版があればと思いました。
弁護士の気持ちに近づけます。
★★★★★
弁護士としての立場の苦悩や喜び、普段は聞くことのできない
弁護士の方々の話が結構書かれています。
逆に、弁護士の業務独占に対しての弁理士や司法書士等の
方々の意見を知ることができ、客観的に弁護士としての
仕事について考え、知ることができます。
弁護士について少しでも興味のある方には、是非読んで
いただきたい作品だと思います。