上巻では超人が中心だが、下巻では生の最高肯定形式にして生のあらゆる価値を奪う形式の永劫回帰が語られる。
さらに『古い石の板と新しい石の板』の章での、
太陽はその無尽蔵の富を~の言葉がとても綺麗だ。
さらに第三部の最終章の七つの封印は何も感じられずに居るだろうか?これほどまでに生を肯定する。ニーチェに誰が虚無主義者呼ばわるするのか?
ツァラトゥストラは哲学者ニーチェの作品ではなくて、詩人ニーチェの作品として読むだけでも充分面白い。
ニーチェは20世紀の哲学、芸術、等に影響を与えた哲学者なので、「ニーチェなんかもう古いよ」等と思う人もいるかも知れないが、決してそんな事はない。