インターネットデパート - 取扱い商品数1000万点以上の通販サイト。送料無料商品も多数あります。

幽霊人命救助隊 (文春文庫)

価格: ¥780
カテゴリ: 文庫
ブランド: 文藝春秋
Amazon.co.jpで確認
いろんな人に勧めたい作品 ★★★★★
SFちっくな設定ではあるので、正直ほとんど期待していなかったのですが…。
これが読んでみると本当にすばらしくて、いろんな人にお勧めしたいし、自分も得るものがあったすばらしい作品でした。
うつ、こどく、自分の幼さからへの世の中へのどうしようもない怒り・悲しみ、病苦・・・テーマは消して明るくないけれど、
どうしてそうなったのか、どうやったら救えるのか、SFちっくな設定なのに、実は便利な特殊能力がほとんどない
 #瞬間移動もできなければ、戸もあけられない
幽霊たちが必死に頑張る姿をユーモアを交えて描き、微笑みと感動を誘います。
そして自分が自殺したときと同じような理由で自殺を考えている人を救う・救いたいと行動することで、自らが絶った人生の大切さ、自分の過ちを
知っていきます。
作家という仕事は、このように何か大事なものを伝えられるすばらしい仕事だと痛感させられました。
読むと元気になれる ★★★★★
大学受験に失敗して首吊り自殺し幽霊となった裕一は、同じ立場の三人と共に、天国行きと引きかえに自殺者の救助を神に命じられる。
地上に戻った彼らは、救助対象者の内面をモニターし、その悩みを把握し、自殺しないように働きかける。

扱っているテーマは限りなく重たいが、題名からも分かるように、この作品はどこかコミカルで軽快だ。
連続ドラマのように、あるいはマンガのようにテンポが良い。
だからと言って、自殺や命を軽視しているわけではない。
真面目なところは真面目に。
中でも、うつ病を大きく扱っている。
思考停止してしまっている救助対象者を、幽霊たちがあの手この手を使って励ましていく。
その説教じみたセリフに、ハッとさせられることもしばしばありました。

展開がうまくいき過ぎな気もするが、これくらいでちょうどいい気もする。
読むと元気になれる最高の娯楽作品でした。
肩肘張って生きている人は、この作品を読む事によって救われる所があるかも知れない ★★★★★
また高野先生変なの書いてるー。『13階段』は面白かったの
になー、とか思って読んだら、これが何気に面白い。少なくと
も、怪しげなタイトルや本の表紙から想像するよりは、遥かに
面白い。

自殺した四人の男女が、神様の命令で自殺志願者の命を救
うため幽霊となって奮闘する。自殺志願者の耳元にメガホンで
叫んで翻意を促す所などユーモラスである。四人の幽霊のキャ
ラクターも上手く書けている。

彼らが救う自殺志願者の中には、もっと続きを読みたいという
人もいれば、こんな人救う必要は無いんじゃないかと思うような
人もいる。彼らは自殺をくい止めるだけで、自殺志願者の抱え
る根本的な問題を解決する訳ではない。その辺に少し物足りな
さも感じたが、それは自殺志願者自身が解決すべき事なのだ
ろう。

救済の方法も、これで本当に救われたのかと思うようなケース
もあった。うつ病は医者に行けば必ず治るというのは、少し安
直ではないだろうか。

ラストは、ほぼ想像通りの結末を迎えたが、出来れば続編も書
いて欲しいという気もした。日頃肩肘張って生きている人は、こ
の作品を読む事によって救われる所があるかも知れない。
みんな元気に、病んでいる ★★★★★
表向きは何ともない人が沈み、死を選ぶ。
助けるのは死を選んだ4人。内容は「鬱」「自殺」なのに重々しくなく、時にユーモラスに時に真摯に時に涙ながらに助けてゆく。自殺理由も身近な仕事や生活だったり薬物だったり、生活苦だったり。助ける4人もそれぞれ自分の死に偶然か必然か向き合う。
本当に読みやすい、元気を貰う作品。
エンターテイメント ★★★★★
現実はこんな簡単にいかないんだろうけど、夢があっていいです。
生きる上でのヒントがたくさん、ちりばめてあります。特にラスト付近の八木の言う名言。いいですね