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グレイヴディッガー (講談社文庫)

価格: ¥700
カテゴリ: 文庫
ブランド: 講談社
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   中世の魔女裁判期に登場した殺人鬼「グレイヴディッガー(=墓堀人)」をまねた大量殺人事件が発生した。煮えたぎった浴槽に浮かぶ変死体。偶然にもそれを発見してしまった主人公・八神は、謎の集団に追われることになる。今までの悪行をかえりみて挑もうとしている、人生初の人助け「骨髄提供」を全うするため、八神は逃げる。カルト集団や公安警察の手をかいくぐっての逃亡劇。はたして無事病院にたどり着けるのか…。

   現行の死刑制度に対する深い考察を交えた珠玉のミステリー『13階段』で、第47回江戸川乱歩賞に輝いた新鋭による受賞後初の長編。主人公の逃亡を主軸に連続殺人を扱った本書はスピード感と臨場感にあふれ、前作より一層エンターテイメント性を強調した作品に仕上がっている。とくに、冒頭に描かれた変死体の様子やクライマックスの「グレイヴディッガー」登場場面などの描写は、これまで映画やテレビの脚本を手がけてきた著者ならではの迫力に満ちている。

   また、フィクションとしてのおもしろさを追求する一方で、中世の魔女裁判の残虐さや、現代日本で「正義のため」に違法行為が許される公安警察をひきあいに、「正義とは何か」を問う姿勢も感じられる。これは、前作から一貫した著者の主題でもある。本書は、この重い主題を巧みに料理した娯楽大作といえよう。(冷水修子)

罪を犯した後、なにができるのか。罪は滅せるのか。 ★★★★☆
扱っているテーマがすごく魅力的だ。
いままでさんざん悪事を働いてきた八神俊彦は、生き方を改めるため、自ら骨髄ドナーとなり白血病患者の命を救おうとしていた。
罪を犯した後、なにができるのか。罪は滅せるのか。
P294「うん。悪そうな顔の人ってね、良心の葛藤があるから悪そうな顔になるのよ。良心のかけらもない本物の悪人は、普通の顔をしているわ」
「13階段」から脈々と続いているこのテーマにはすごく人間味を感じる。

今回は、逃走物のサスペンス。
そして、その裏で蠢く事件。
細かいアラはかなりある。
ああ、これはご都合主義ですね、という箇所がいくつもある。
それでも、構成がすごく美しい。肝心のところは外していないと思う。
そしてなにより、絵が頭に浮かぶシーンが多い。
欠点も多いが、それ補って余りあるほどの魅力に満ちている。

いまはまだ、すべての辻褄を合わせるのをすっぱり放棄しているように見える。
とりあえず魅力的なテーマで惹きつけて、物語の外してはいけないところだけを、とりあえずおさえているだけに見える。
だからこそ、もしこの人がすべてをピタっと収めるような物語を書いたなら、他のどんな本よりも面白くなる気がする。
そんな可能性に惹かれる。

この作家さんの作品はどんどん読んでいこうと思います。
痛快!ノンストップアクション物語!! ★★★★★
購入したのは約1年ほど前。現在までに3回読んでいます。
他のレビューアーの方もおっしゃっていますが、とにかくノンストップ痛快アクションです。
最初の40ページですっかり虜になり、それ以後読み切るまでこの本が離せません。
何を読んでいいか悩んでいる方、熱くなりたい方、すべての方にお薦めします。
気の利いたエンディングまでノンストップで読みましょう。
絶対に読んで損のない本です。
13階段と較べてしまう ★★★☆☆
どうしても較べてしまう。
じゃあ、較べてどうかということなのだが、13階段が出色の出来だっただけに
どうしても落ちる。
さーっと書いたなというのが見えてしまう。
ただし、筆力のアップは認める。
素材は一級。ただ、この素材を扱うにはまだちょっと早すぎたかなというのが正直な印象。
以上が2005年7月のレビュー。
幽霊人命救助隊が出た今、要注目の作家である。
あの線でいってくれるといいが、また裏切って欲しい気もある。
止まらない!! ★★★★★
タイトルに『止まらない』としたのは作品のスピード感に対する感想ですが、実際に読んだ方の中では、別の意味で『止まらない』を実感した方も多いと思います。

そう、この作品は読む手を止めることができません。決して薄い本ではありませんが、これを一日で読破してしまった方も多いのでは?とにかく続きが気になるんです。
確かに読み返すと内容に微かな疑問は残るものの、作品に夢中になっている間はそんなことは気にも留めないでしょう。とても楽しめる作品でした。
13階段より好きです^^ ★★★★☆
テンポ良く、登場人物も魅力的で楽しめました^^
これって映画化とかされてないのかな??
でも、映画にしちゃうと逆にホラー映画っぽくなっちゃうかもw
この主人公は魅力的なキャラなので、
彼を主役にした「シリーズ」にしても良さそうです!
この作品を「13階段」よりも低評価になさってる方々が多いみたいですが・・・
「13階段」の方こそ・・・私的には「2時間ドラマ」的にしか思えなかったので。。。