例えば(A)ネイティブに限りなく近づきたい、(B)映画やテレビを見てほぼ分かる、(C)ニュースが分かる、新聞が読める、などなど。
私は、英語ならこの本(上記Cレベル)を一応の目標にしています。この本は東京大学の教養課程1-2年生の教科書だそうです。文章の内容としては英検一級くらいのレベルと思います。私は最初本だけのものを買ってしまったので、これから買われる方はCDつきの方が良いと思います。
教科書だからといって「勉強」する必要はありません。私達は東大生ではないのだから、寝っ転がって読み物として楽しんでください。
このくらいが読めれば、後はテキストに頼らず自分で色んな本を読んで、どんどん独習できると思います。つまり目標ではありますが、同時に新しい段階へのスタートでもあります。
読みながら、英語を日本語に直す必要はありません。ぼやっと頭の中で著者の言っているイメージが出来て、それについていければ良いと思います。
ここからどんな展開になるんだろう?とワクワクしながら読めるようになったら十分と思います。チャレンジ!
内容は、「専門家が一般向けに書いた学術エッセイ」、といった趣のものがおおい。学校ではこれにリスニング用ビデオ教材が補完されることになるが、これもかなり完成度は高い。一般に売り出しても良いと思うが、いろいろあるんだろう・・・。本書の和訳がネット上で手に入るってのは、ご愛嬌か。
せっかく入門的な教養エッセイを集めてるんだから、もっとリーディング・リストを充実させるなり、すればよいのに・・・。
掲載されている英文は、教養課程での「知」にふさわしく質、量、そして扱う分野、それぞれについて良く練られていると思います。
また、特に特徴的なのは見開き右ページにある注釈です。あまりなじみのないような語には親切な説明があるため、1ページ読むのに10回以上も辞書を引く、なんてことはしなくて済みます。また章によっては、注釈の説明自体が簡単な英語でされている(英英辞典の形式)のようなものがあったり、理解度を確認するためにその説明文のキーになる所が2択になっていたりと、飽きずに読みすすめられるように工夫が凝らされています。
中には、手にとってみて難しいと感じる人もいるかもしれませんが、これだけ注釈が親切で工夫されているのでそれほど無理なく読めると思います。むしろ、英語そのものの難しさよりも、内容に対する知的好奇心があればとても面白く、楽しみながらページをすすめられると思います。