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広辞苑を読む (文春新書)

価格: ¥1
カテゴリ: 新書
ブランド: 文藝春秋
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知的教養あふるる書の一 ★★★★★
 さすが、20世紀の奇書「フィネガンズ・ウェイク」を訳しきった著者ならではの入魂の一冊。実に面白い。もっと早くこの本に出会うべきだった。この本を「つまらない」という輩は、自分の教養のなさをむしろ恥ずべきだろう。確かにこの一冊を読みこなすには、それなりの英語力と、日本語のボキャブラリーを必要とするかもしれない。しかし、決して専門的な内容ではない。

 「広辞苑第五版」を中心に、「大辞林」と「大辞泉」と比較しつつ読み進む。わたしは、すでに「広辞苑第六班」を持っているので、これとの比較となる。柳瀬センセは「第五版」の長所・短所を他の二冊と比較しつつ話を進めるが、指摘する事実の多くが「第六班」に反映されてあるのが、実に興味深い。
 「広辞苑」の編集者はこの新書に目を通して「第六班」を作ったのかなと思わずにはいられない。

 まさに、”辞書はジョイスフル!”ということだが、博覧強記な著者でありながら、インテリのいやらしさが微塵も見えない、むしろ上質なヒューモアがあって読む者を飽きさせない。下ネタもたっぷりだ。

 昨今のオカルト的な「速読」では通用しない、熟読できる者だけが堪能できる至福のひと時を味わえること請け合いの一冊である。
マジつまんない… ★☆☆☆☆
著者の根性の悪さが行間に滲み出ていて、ひどく不快な気分になります。
自分がいかに偉いかをアピールするのに広辞苑を引き合いに出している、そんな印象があります。
著者のわがままばかりが目立ち、読んでいてイライラしてきます。
そんなに偉そうに言うんだったら「自分で辞書作れば?」って言いたくなります。
ユーモアを期待してはいけません。

広辞苑に常々反感を持っている人だけ読んでください。