ウルトラマンメビウス Volume 7 [DVD]
価格: ¥3,990
第26話「明日への飛翔」では、その外観から「もしかしたら…?」と思われていた、CREWGUYS基地フェニックス・ネストがやっぱり飛翔。ヤプールの侵攻を未然に阻止するというエピソード。ミサイル超獣ベロクロンが、板野一郎CGIモーション・ディレクターの手でミサイルを土蜘蛛状に発射する(所謂“板野サーカス”)シークエンスは、確かに往年のファンにとって夢の実現だが、ストーリーのキモたる部分を担うミサキ・ユキ総監代行役の石川紗彩の演技がぎこちなく、意図したであろう感動が伝わってこない。続く第27話「激闘の覇者」は、マケット怪獣の強化につまわる話で、人気怪獣たちが続々総登場するあたりが見もの。怪獣の特徴を解説するテッペイ隊員を演じる内野謙太もまた、本シリーズ出演をきっかけに、過去の怪獣たちに詳しくなったそうで(Vol.6の映像特典中のインタヴューで自ら述懐)、彼の解説は単なる演技ではなく、地の部分の知識に裏打ちされたもののようだ。またウルトラマンメビウスがプロトマケット怪獣ゼットンに破れたカットを「ウルトラマン」最終回そっくりに撮ったくだりは、小中和哉監督の茶目っ気が感じられて楽しい。(斉藤守彦)