The True Story of the Three Little Pigs
価格: ¥663
3匹の子ブタの話を読んだ時、ちょっとでも不公平な感じがしませんでしたか? 家を吹き飛ばしたからといって、たった一匹のオオカミを本当に悪者と決めつけてよいものでしょうか? ―ついに今、オオカミ自身の口から「作者ジョン・シェスカに語られたままに」その真相が明かされる。アレクサンダー・T.ウルフの説明によれば、「悪いオオカミ」というのは単なる大きな誤解だったという。その日は自分のことで忙しく、おばあさんにケーキを焼いていたところ、大事な材料が切れていることに気づいた。それで何の悪気もなく、砂糖を1カップ貸してもらおうと家々を訪ねていった(藁の家、木の家、レンガの家)。その時ひどい風邪をひいていて、強風みたいに大きなくしゃみをしてしまったのは、オオカミのせい? ブタが家を建てるのにぼろぼろの素材を使っていたのは、オオカミのせい? そしてブタたちが―全くの偶然で―死んでしまい、それを食べてしまったからといって、誰がオオカミを責められる?
『The Stinky Cheese Man and Other Fairly Stupid Tales』(シェスカとイラストレーター、レーン・スミス共著によるもうひとつの傑作)同様、クラシックな物語をそらで知っている子どもたちは、この大胆なニューバージョンを大いに楽しむだろう。ゴシップ記事のノリで書かれた巧みで抜け目ないシェスカの文章に、スミスによる細長の奇妙なイラストレーションが加わって、おかしくて厚顔であくまでもオリジナルな物語ができあがった。(4~8歳向け)