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終業式 (角川文庫)

価格: ¥648
カテゴリ: 文庫
ブランド: 角川書店
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誰にでもある「あの頃」を思い出します ★★★★★
 高校時代、友達と手紙のやりとりをした経験は誰にでもあると思います。恋のこと、勉強のこと、噂話。そんな手紙から始まるこの小説は、全編手紙・ファックス・メモのみで編まれています。会話はなく、手紙の書き手の思いを相手にしたためた文のみ。それなのに、どんな小説よりも鮮やかに、「あの頃」のことを思い出させてくれます。

 姫野さんの小説を読んだことをある人もない人も、ぜひ読んで欲しい1冊です。読み終わったあと、手紙を無性に書きたくなりますよ。

こういうのいいです ★★★★★
地の文もカギカッコもなく、登場人物同士が交わす手紙の文面だけで物語が進行していくという実験的な小説なので、読み始めは面食らいますが、その手紙の面白さにぐいぐい引っ張られて、彼らクラスメートと同時に成長しているような感覚になりました。

高校時代から上京、就職、結婚、離婚……どんなきれいな女の子もやんちゃな男の子も現役生も浪人生も20年もあればいろいろある――同窓会で久々にあった友だち、特に女の子がすごく変わった感じがしたときに、その裏にこんなストーリーを想像してしまいます。

この物語を好きな人とは、無条件で親しくなれる ★★★★★
どこにでもいる、高校生男女四人を中心にした恋愛小説。
第一章「制服」での高校生活から、
第二章「ルーズリーフ」ではそれぞれ別れて進学し、
第三章「ネクタイ」では就職し、
第四章「指輪」で、自分の家庭を築いて行きます。

このように書くと、なんだかとても平凡な物語のようですが、僕にとっては、今まで沢山読んだ恋愛小説のなかでナンバーワンになりました。
もちろんゴージャスな異国での大恋愛小説や、現世の常識を超越したファンタジックな恋愛小説も僕は好きなのですが、この物語のように僕の身の丈にあった恋愛小説が僕の胸に響くのだ、という発見がありました。

四人がそれぞれ、試行錯誤しながら、自分の幸せをつかみ取る姿に憧れを感じました。頭で考えているだけではなく、実践し、傷つき、友達に支えられながら、前に進んで行く姿が素敵です。
僕も、斯くありたい。
そして、この物語を「好き」と言う人とは、無条件で親しくなれるような気分になりました。

読むほどにこみ上げる切なさ・・・ ★★★★☆
時代設定は僕より少し年上世代。でも同じ様な時代背景で過ごした青春時代が鮮やかに蘇る、なんだかむずかゆい様な感覚。そして社会人になってから対面する現実感などなど。とにかく読むほどにこみ上げる、なんとも言えない切なさは、心のひだをくすぐり、何故だか涙をさそいます。とにかく色々な世代に読んでもらいと思う一冊であると共に、一生手放せない一冊でもあります。何年か後、再び読み返すと、また新たな感動が、きっと待っている、そんな感じがします。
年甲斐もなくワクワク・ゾクゾク 人に優しくなれますね 流石は姫野、奥が深い ★★★★★
やられた。泣かせるし、笑わせるし、身につまされて、反省し、勇気付けられ、感心し・・・・ 作者の質の良い感覚が非常に嬉しかった。 作者よりは若いが、40手前にして、こうした分野のハナシでゾクゾクするとは、寝不足のハズが一気に読みました。 自分を周りが育ててくれて、自分も周りに影響を与えて、他人に優しくなれる本です。

荒んだ気持ちの人には持ってこいです。