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太平洋戦争 (上) (中公新書 (84))

価格: ¥994
カテゴリ: 新書
ブランド: 中央公論新社
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中公新書の太平洋戦争です。
太平洋戦争の軍事的側面の入門書として ★★★★☆
本書は太平洋戦争の戦闘がいかに闘われたかを要領よく概説している。
各戦闘について、彼我の戦力・損失に関する統計や要を得た地図も掲載されており、
太平洋「戦闘史」としては非常によくできている。
(ただし海戦については、困難なのは分かるがもっと地図が欲しい)

しかし太平洋戦争がどのように始まったのか?原因は何だったのか?という
記述は非常に少なく、知識のない人には理解しがたいばかりか、誤解を招き
かねない記述になってしまっている。終戦の経緯にしてもしかり。
あくまで戦闘史として評価。
後世に残したい本 ★★★★★
太平洋戦争のことは歴史学でもまだきちんと評価されていないためか学校教育では戦争の悲惨さばかりが強調されて全体像が見えてこず、本屋に行っても適当な本が並んでいない。いろいろな立場からいろいろな本が出ているのだが日本人はまだこの戦争を客観視できないでいるらしい。そんな中、すこしふるくはあるのだが、この本は客観的に書かれていて、とても好感が持てた。庶民や一兵卒の悲しみは伝わってこないが、冷静に戦闘を描くとき戦争の悲惨さは伝わってくる。誰を非難するわけでもない書き方が、安心して最後まで読ませる。
戦争は現在の日常からは理解を絶した世界だ ★★★★☆
 太平洋戦争の開始から終了までの戦闘・戦略を日本・連合国両方の側を並行的に記述して、その実像を描き出そうという著作。
 確かに、ある作戦が、状況に対する誤解におおきくもとづいていたとき、その結果がどう現れたかを見ていくことは、戦闘を考える上で、結果だけにもとづいた一方的な反省よりも意味があるようだ。

 それにしても、勝利のために数万人の犠牲を予測する作戦を遂行する立場、命令する立場というのは、私の日常から想像するのはなかなかに難しいが、まさにそうしたことが実際に行われたということに衝撃を覚えずにはいられない。この時期、さらに中国方面やヨーロッパにおいて、同じような戦闘が行われていたということを考えると、まさに想像を絶した状況と言える。

太平洋戦争の成り行きを客観的に記述した通史(上巻) ★★★☆☆
上巻では開戦前夜、真珠湾攻撃、南方への快進撃、そして戦争の転換点となるミッドウェー海戦とガダルカナルの戦いまでが扱われている。なぜ対米戦争に突入したかという問い自体は、日本がそれまでに朝鮮、満州、そして中国で何をやってきたかということと同義であろうが、とにかく戦争は始まった。高速空母六隻による史上初の航空機動作戦でハワイを奇襲し、陸軍も東南アジアからオセアニアに到る広い地域を確保した。それが戦線をいたずらに拡大させ、早くも「攻め」から「守り」のいくさをしなければならなくなった。戦争の早期終結のための米空母殲滅を焦る山本長官が立案したミッドウェーでは、皮肉にも虎の子空母四隻を失い、あっという間に太平洋上の制海権を失った。米軍は圧倒的な物量と海兵隊を駆使した総力戦を開始し、その本来の姿をついに現わした。中国戦線に陸軍の大兵力を残したままの無謀な開戦のツケは、まずガダルカナル島の悲劇として支払われることになる。
ハワイには ★★★☆☆
真珠湾攻撃のとき、ハワイには、15万人以上の日本人がいた。
そして、異端視されていたという。
ハワイが日本に攻撃されたら、たちまち日本人全員がスパイ視されたという。
当時、ハワイに15万人も日本人がいたのは、ちょっと意外だった。
排日移民法がアメリカ大陸では、当時施行されていたけど、島国であるハワイはどうだったんだろう?

と、思いました。