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東京裁判 (下) (中公新書 (248))

価格: ¥735
カテゴリ: 新書
ブランド: 中央公論新社
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現在を凝視しない議論は「歴史学」とはいえない ★★★★☆
上巻に書いたレヴューの通り私的な評価を抑制した著者の記述は淡々と進む。
愚見では第十章「天皇の戦争責任」が最も注目に値する。つまり「天皇」の責任問題に繋げぬ為の検事と東条のやり取り。
多くの方が本裁判を「勝者の復讐劇」と断じるのが理解できない。厳しい責任追及を求める中国や豪州を押さえ込み、日米同盟を機軸とする戦後体制の基礎となった裁判にしか思えぬ。
実際、終身刑を言い渡された賀屋等は復権し、戦犯候補にあった岸が60年安保を指導し、児玉は裏面で活躍する(その実態はまだ隠されているが)。「復讐」が徹底的だったら戦後政治は大きく違ったはずである。
「東京裁判史観」などと言う言葉でこの裁判を非難する論者はこのディレンマを克服できていないように思う。

さて歴史が「過去と現在の対話」であると信じる愚生には、「現在」を直視しないで「東京裁判」という過去の事実を単純に考えることは出来ない。
細かいことだが、本書にはそもそも「A級戦犯」の定義が書かれていない。それを愚生が説明する余裕は無い。
が、この裁判から50年を経てハーグに設立された「国際刑事裁判所」に関する条約には、「侵略」こそ定義づけの難しさから保留されているが、「東京裁判」の核心である部分は明確に国際法化されている。「東京裁判」は多くの問題があったけれど、その精神を止揚して現実化する知恵が人類にはあるのだ。
その一方で人類は富の極端な格差を抱えつつ、環境問題、エネルギー問題と、まさに「文明の岐路」にある。世間ではやる「歴史論争」は愚生には「木を見て森を見ない」部類に属す。
唯一の「超大国」となったアメリカは「自国の兵が訴追される」(アブグレイブでの捕虜虐待を見よ。戦場で「正気を失う」のは日本軍だけでない)という身勝手以外の何者でもない理由で新しい「司法の場」への署名を撤回した。日本は批准はおろか参加署名もしていない。
『過去に学べぬ』自国を恥じる。

やりきれない政治裁判だった東京裁判‥終局 ★★★★★
上巻に続き、極東軍事裁判、通称東京裁判の後半から戦犯の処刑で終わる、裁判をリアルタイムで
傍聴した著者による東京裁判のドキュメンタリ。下巻では弁護側の反論から始まる。

判決が近づくにつれ、「国のため」と団結していた被告の中に亀裂が生じて行く様が哀しい。陸軍被告、

海軍被告の言い分、外交官、文官の言い分、そして死刑を免れたい者、「私には責任があるのです」と
達観したもの。弁護側への仕打ち(ほとんど資料が渡されない、情報も手に入らない、裁判記録から連合国に
都合が悪い記述[原爆の記録など]が抹殺される、日本人弁護人は無能呼ばわりされる)は、「東京裁判」

に疑問を持っていたレビュアにも衝撃だった。さらに、裁く側でも天皇告発をめぐり必死の裏工作が進む‥。

資料として、どのように死刑判決が決まったかを示す推定表もあり、興味深い。コンパクトながら
裁く側と裁かれる日本人の心情がくっきり浮かび上がる好著。

日本人なら背を向けてはいられないのでは。 ★★★★★
æ­'史上の事象とã-て「東京裁判」なるものは知っていたが、そã"で何が裁かれたのか、どã‚"なè«-議がされたのかは私のような若いä¸-代では多くã‚'知るç"±ã‚‚なかった。(実際、私の後輩などは東京裁判自ä½"ã‚'知らなかった)ã"の本では、そのé-‹å§‹ã®çµŒç·¯ã‹ã‚‰ã€æˆ¦çŠ¯ï¼-名が処åˆ'されるまでç'°ã‹ãã‹ã¤ã‚³ãƒ³ãƒ'クトに描かれている。私などは、単ç'"に戦勝国がæ•-戦国のé¦-謀ã‚'裁いたものなのだろうと思っていたが、そã"では検事å'と弁護å'の多士済済なやりとりが行われていたのには驚かされた。また、天皇への戦争責任のå'Šç™ºé™¤å¤-の経緯など、非常に興å'³æ·±ãèª­ã‚€ã"とができた。

上下巻のï¼'冊だが、コンãƒ'クトにまとめられているので、興å'³ã®ã‚る人なら簡単に読むã"とが出来ると思う。æ-¥æœ¬äººãªã‚‰çŸ¥ã£ã¦ã„てもいいã"とだと思いまã!™ã€‚