内容が古いです
★★★☆☆
第1集の方にも書きましたが、原典版と銘打っていても、19世紀に編纂された「旧バッハ全集」に基づいた「原典」のままなので、最新の「新バッハ全集」の研究成果を踏まえておらず、最新版と違うところもあり、内容的にはイマイチです。
解説もほとんどありません。
第1集なら市田版がおすすめなのですが、第2集はまだ刊行されていないので、ウィーン原典版などを当たったほうが良いと思います。
3番は本来嬰ハ長調(#が7個)で書かれているのですが、クロール編の第2集の3番は、バッハが書いた嬰ハ長調ではなく、異名同調の変ニ長調(b5個)書き換え版のみが収録されているので、これも問題だと思います。
第1集は両方収録されていて便利なのですが。