なるほど!! こういうことだったのか!!
★★★★★
仕掛けられた罠にまんまとはまってしまった男。
そして、その状況を影でほくそ笑む黒幕たち・・・。
談合と護送船団と土建業の暗部。
現代にも通じる重要なテーマを、
清張はこの時代に既に認識し、
未来への警笛を鳴らしていた。
たった一つの事柄に疑問をもった刑事や、
機転を利かせた上司がいなかったら解決できなかった物語である。
それは、新しい形のヒーロー像と映るだろう。
クモの糸のように緻密に構成され、
唸らざるを得ない大団円へ至る過程に、
拍手喝采!!