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リーダーは自然体 無理せず、飾らず、ありのまま (光文社新書)

価格: ¥886
カテゴリ: 新書
ブランド: 光文社
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本のタイトルを読み返すだけでも価値のある ★★★★★
社会人のすべてがなりたくてリーダーになる訳ではない。企業組織の中で仕方なくリーダーに指名されてしまう人もいる。どうしたらいいのだろう?と悩み続けるのは馬鹿馬鹿しい。背延びをしても、部下たちにあっさり見抜かれてしまう。われわれ普通の人間は、経験を積んで試行錯誤を繰り返し、次第にリーダーらしくなっていくのではないだろうか。

誰もが増田さんのようになれるわけではない。でも、増田さんは普通の人にも見える。
自分に言い聞かせてみたらどうだろう。「自然体でいいんだよ。無理せず、飾らず、ありのままで・・・」と。最初はぎこちないかもしれない。自然体といっても、緊張すると不自然なってしまうのが人間の性ではないか? でも、訓練すれば何とかなりそうだ。この本は、仰々しいことを言わずに、いつのまにか自分もリーダーになれるのではないかという希望と勇気をあたえてくれる。

金井先生との連携も見事だ。先生はオーケストラの全パートを知り尽くした指揮者のようだ。しかし、前面にでることなく、増田さんにソロを歌わせている。自由に延び延びと。まるで、指揮者のカラヤンのように。

ソプラノ歌手だったエリザベート・シュワルツコップが、「カラヤンの指揮するオーケストラ伴奏でソロを歌うとき、塩分の濃い海で泳ぐときのように、沈むことなく安心して歌える」と言っていた。オーケストラの音量で声が掻き消されないよう大声を張り上げなくても済むからだ。

増田さんのソロは、壮大な想いを語り、日本人の誇りを呼び戻す。
「日本人が日本人であることに誇りと自信をもって、100%自分自身であることによって、世界に貢献する」

ナイキの採用面接のとき、増田さんは面接官のひとりに、こんな質問をする。
「 もしもこの地球上からナイキという会社がなくなったら、人類はなにを失いますか?」(P.136)
さらにこんな質問もする。「わざわざ外部から私のような人材を採らなければならないのは、ナイキは人材育成を大切にすると言いながら、ひとをそだててこなかったからではありませんか」(P.137)と。

最後に増田さんから読者に4つの質問をする。
ひとつだけ例をあげる。
「現在、あなたが職場を去ったとしたら、職場からなにがうしなわれますか。想像して答えて下さい。」

久しぶりに本を読んで爽やかな気分になった。自分の自然体を想像してみたからかもしれない。
深くて面白い。経営者にもおすすめ ★★★★★
非常に読みやすく面白くそして一気に読める本でありながら、経営書としてもリーダーシップの書としても驚くほど示唆と洞察に富んだ味わい深い本である。

著者の増田弥生さんが「ふつうの人でありながらすごいことをしている」ということが、その著書においても具現化されているかのようである。平易な表現でありながら実に深い。理論的解説が最小限なのに、ハラに落ちる。企業の中で実践している人ならではの迫力は専門家には及ばない。同じ会社員として響くことばかりだ。

新聞の書評を見て家族が買って来たのをきっかけに、一気に我が家でブームとなった。読む度に新しい発見があるため、回し読みに飽き足らなくなり家族4人とも購入し食卓の話題となった。 会社員の息子は色々トライしてみたいと前向きになっている。大学生の娘は就職先について本気で考え直している。私は、親業についても振り返りまた老親との関係までに思いが及ぶ。 

自分自身のマネジメントやリーダーシップについては、序章から終章まで考えっぱなしである。読者の立場や経験の度合や視点によって如何ようにも読めるという点でもビジネス書としてけだしユニークである。 企業経営者には耳の痛い部分もあるが今の日本が直面する課題も示唆する。

著者の、誠実でしなやかに自分の人生に向き合い、色々なことに果敢に楽しみながら挑戦する姿勢が、ナビゲータのように、読む者自身の人生、働き方、在り方に意識を向けさせてくれる。理論ばかりのビジネス書とは対極にある。 ここまで自身の経験を淡々と丁寧に誠実に語ってくれたことに感謝したい。

それにしても、これほどの人材を発掘し登用するだけの器と能力が、今の日本企業にあるだろうか。真のグローバル企業になれるだろうか。グローバル企業の(つもりでいる)日本企業の経営者はこれを読んで本質的な違いに気づくであろうか。

いや、そんなことを言っている場合ではない。 出来ていない理由を探すのではなく、先ずは今すぐに私の行動を変え、自社から変えてみよう。

そんな勇気をもらえる一冊でもある。
リーダーシップとは?を考えるきっかけになる良書 ★★★★☆
 著者のキャリアを追いながら、リーダーシップとは何かをひも解いてゆくインタビュー形式で進められていますので、読みやすくてわかりやすい構成になっています。

 リーダシップとは何かということを考えるきっかけになりますし、著者がキャリアアップの過程でリーダシップをどのように発揮してきたかがよくわかり参考になる部分がたくさんあります。また、リーダシップは役職ではなく行動であることが本書を読み進むうちに自然と腹に落ちてくるのも著者の実例に沿った生き生きとした描写によるものだと思います。

 一方このような本でよくありがちですが成功者の体験談としてとらえると結果論としてリーダシップをうまく発揮したことによるキャリアアップの成功例となるので、著者視点からだけのインタビューではなくリーバイスおよびナイキの関係者のインタビューも多角的な視点としてほしいところです。

 リーダシップと聞くとなにか大層なものと思いがちですが、現時点で発揮できるリーダシップもたくさんあるということを気づかせてくれる良書です。古い本ですが、「静かなリーダーシップ 」と合わせて読むとより理解が深まると思います。
 
 また、著者がリーバイスの人事統括部長当時の論文が2001年のハーバードビジネスレビューに掲載されていますので興味がある方はそちらも読んでみると面白いです。


 
リーダーシップはみんなのもの ★★★★★
リーダーシップとは、ビジョンを示し、オレについてこい!と引っ張ることだと思っていたが、増田さんは、「何をするか」よりも「どう在るか」が大切だと繰り返し述べる。

組織は、構成員全てが100%自己表現でき、かつ継続して成長し続ける基盤があってこそ元気になるものであり、そのためには、リーダーは、”その人と関わることで自分らしく100%で居られる”存在であることが求められるとしている。

要するに、構成員全員がそれぞれのリーダーシップを発揮することなのだ。

人はみな、他人になろうと思っても決してなれるわけではないしなる必要もない。
生まれながらの自分をめいっぱい表現することしか出来ないし、むしろその方が本領発揮できる。

すごくシンプルなのに。

組織開発の先進である米国始め数多くの現場の経験に裏打ちされた増田さんの言動に納得しつつ、リーダーとは、いわいる上に立つものだけがリーダーなのではなく、僕でもリーダーになれるんだ、、、と気づかされる。

本書と出会った時、国政の閉塞状況から、有権者の一人として何でもいいから何かできることはないか、と自問していた最中であり、非常に参考になった。早速行動に起こそうと思う。

最後に、外国でも、日本人の持つ良さを自覚し、それを活かして組織に貢献された増田さんを日本人の一人としてとても誇りに思う。
リーダーは転職してしまう ★★★☆☆
この本には「できる人は放って置いてもできるようになる」ということが縷縷綴られている。
教える立場からものを言うなら,そういう人は放っておいてよくて,
誰が教えなくても成長するのでリーダーは自然体で良いのである。
あとは,著者の増田さんのように「転職してしまっても、会社の損害にならぬ」よう
待遇や仕事の内容をきちんと考えてやることが必要なだけである。

会社にとって問題なのは,
何らかの,不具合で(大抵面接などを担当する先輩社員が見抜く目をもっていないことに起因する。つまり,会社が腐り始めている)
入社試験を突破してしまった出来無い奴である。
これをどう処遇するのか。 それを書いた、すぐれて見識ある本はまだない。

自分は勝間和代氏よりすごいのに勝間和代には到底及ばない立場にいて,
それでいて勝間本はアクが強すぎて読むのは嫌だという 屈折した人にはこの本がおすすめである。

あと,金井という学者の人の解説は,全くいらない。蛇足である。