戦国時代ですね。
★★★☆☆
マンガ 日本の歴史〈24〉自立する戦国大名 (中公文庫) いよいよ戦国時代への突入である。歴史ファンの多くは戦国時代に集中しているのではないだろうか。室町将軍をはじめとする旧権力の衰えに乗じた形で下層武士たちの時代が花開いた。
要するに、鎌倉幕府の成立前後に武家の政治力が増した。これは公家たちの用心棒集団として、武家が台頭した背景に基づく。それで武家が自立したわけ。でも、それが気に入らないので、室町時代直前に、建武の親政が行われるわけ。
でも結局は、旧体制に戻ることはない。郵政民営化したものをやっぱり国営に戻すべきだと頑張る国民新党のようなもの。時代は動いている。郵政を国営に戻すのではなく、国営に進化させる感覚なら別。
そんな中で、やっぱり武士の時代ということで室町幕府が成立するのだが、室町幕府は公家っぽいところもあり、そして基盤が脆弱だったのか、常に権威闘争で分裂気味。
こういった紛争に置き去りにされた在地の武家は、自分は自分ということで、守護や守護代を無視し始め、地方の時代が始まったという流れだ。そう私は認識した。