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日和下駄 (講談社文芸文庫)

価格: ¥1,029
カテゴリ: 文庫
ブランド: 講談社
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【セブン-イレブンで24時間受取りOK・送料0円!】 著者/訳者名:永井荷風/〔著〕 出版社名:講談社 シリーズ名:講談社文芸文庫 発行年月:1999年10月 関連キーワード:ヒヨリ ゲタ イチメイ トウキヨウ サンサクキ コウダンシヤ ブンゲイ ブンコ ひより げた いちめい とうきよう さんさくき こうだんしや ぶんげい ぶんこ、 コウダンシヤ 2253 こうだんしや 2253、 コウダンシヤ 2253 こうだんしや 2253 「一名東京散策記」の通り「江戸切図」を持った永井荷風が、思いのまま東京の裏町を歩き、横道に入り市中を散策する。「第一 日和下駄」「第二 淫祠」「第三 樹」「第四 地図」「第五 寺」「第六 水 附 渡船」「第七 路地」「第八 閑地」「第九 崖」「第十 坂」「第十一 夕陽 附 富士眺望」の十一の章立てに、周囲を見る荷風の独特の視座が感じられる。消えゆく東京の町を記し、江戸の往時を偲ぶ荷風随筆の名作。 日和下駄(日和下駄淫祠樹地図 ほか)荷風随筆・抄(向島百花園
土地の勾配をたどる目線 ★★★★★
まだ地面がいたるところで露出している頃の東京だ。草のにおいも漂い、雨が降れば泥だらけになる街並みだった。まさに地形がそのまま顔を出しているようだ。今の東京だとビルが多くて見晴らしが利かず、なんだか良く分からないことが多いし、第一忙しくて、ぼんやり散歩なんてわけにもいかないことが多い。たまたま、自分の生活区域が荷風の行動範囲と重なるところが多い。そうか・・こんなかんじだもんな・・と読みながら、その辺りの地形に思いを馳せ、今も尚残る土地の形にふと気付き、休日に散歩してみる。本書の当時は、まだまだ今日のようになるとは思えないわけで、なのに、当時の当たり前に過ぎる風景を丹念に描いていく荷風のセンスは素晴らしい。それでも当時次々に変容する風景に、荷風なりに危機感があったのかもしれない。ほんとうの「文人」だと思う。