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秘密の花園 (新潮文庫)

価格: ¥515
カテゴリ: 文庫
ブランド: 新潮社
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若い ★★★☆☆
鋭さを感じるが

なんとなく若い。
題材も、センスも。

この後、どんどん才能が開花しています
小説家の三浦しをんを知るのに最適な一冊 ★★★★★
私が最も好きな小説家で、その作品の中でも最も好きなもののひとつです。
三浦さんは直木賞受賞作の「まほろ駅前多田便利軒」や「風が強く吹いている」、デビュー作の「格闘する者に○」と言ったマンガにもなったりする読みやすい作品や、爆笑エッセイでよく知られているのかも知れないのですが、その一方でこの作品のような、もっとずっと内省的でシリアスな作品も書き続けています。私はそのどちらも好きだし、どちらにも彼女の溢れんばかりの才能を感じる事ができます。
この「秘密の花園」では幼稚園から高校まであるカトリックの女子学校という、一般的には色眼鏡で見られやすい舞台も用いて、微妙な関係を保つ3人の少女がそれぞれの「私」となる3つのオムニバス小説から構成されています。このような舞台設定や構成はきっとそれほど新しいものではないのかも知れませんが、ここで最も魅力を放つのは、美しくも時にはグロテスクですらある尖鋭的な内面の描写です。そしてそれこそ「小説家、三浦しをん」を凡百の他の作家から大きく分けるのだと思います。この作品には、著者がこのころにしか書けなかったような尖ったものを見ることができるのではないでしょうか。ちなみにここで描かれるのは少女の心であり、その対象も特有のものを含んではいますが、そこに描かれる心の深い闇と、闇の深さゆえに煌く一筋のヒカリの美しさは、何も少女に限った事ではありません。本が好きな方には変な偏見を持たずに全ての方に読んでもらいたい作品です。
箱庭。 ★★★☆☆
『放課後の音符』(山田詠美)『いつか記憶からこぼれ落ちるとしても』(江國香織)など作家ならなら一度はかいてみたいであろう題材に女子高校生の連作集があります。 『櫻の園』(吉田秋生)もそう。 『秘密の花園』は三浦しをん版、ということで。
上手いじゃないの ★★★☆☆
「仏果を得ず」「風が強く吹いている」の作者も、こんなものを書いていたのだ。最初の章は少女マンガのようだが、途中で、恋に狂う少女を描き、最後には宝塚のような少女の無自覚な同性愛を描く。序破急。少女が女になる過程を描くため、体液などという言葉が溢れるが、描写は音楽的で、静かで、セピア色がかっている。文体は、若書きという印象だが、才能に溢れていることは確信できる。男でも案外楽しめるかもしれない。主人公は美人と説明されるが、どのように美人かが提示されていない。それが少し残念。
残酷で、わがままで、哀しくて、でも繊細で透明で冷たい ★★★★☆
「三浦氏」と「をん氏」は、別人で、

エッセイ担当が三浦、小説はをん、というデマが飛ぶほどに、

エッセイの爆笑の世界と、小説では別人のようです。

特にこの「秘密の花園」は、とてもシリアス。

残酷で、わがままで、哀しくて、でも繊細で透明で冷たい。

そんな、少女たちの言葉にならない言葉が、伝わってきます。

男の人には、理解しがたい本かも知れないです。