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はみだしオケマン挑戦記―オーボエ吹きの苛酷なる夢 (中公文庫)

価格: ¥1
カテゴリ: 文庫
ブランド: 中央公論新社
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1994-1997頃のN響主席オーボエ奏者の赤裸々な演奏旅行&CD録音体験日記 ★★★★☆
とにかく読ませます。ハラハラドキドキさせ、時に感動と笑いあり。海外経験、趣味の模型、美味しい食事への欲望、温かい家族の話、キャンプ(勉強会)への情熱、より良い音楽やCD製作への飽くなき欲望、と読者を惹き付ける色んな要素がありますが、文章の巧さと、演奏での失敗等々で悩み反省を繰り返す一方楽観的に乗り切ろうとする茂木さんの等身大の姿に親近感を感じることが読みやすい理由でしょうか。

一流ソリストとはまた違った視点で、日本を代表するN響の主席オーボエ奏者のクラシック音楽・演奏・CD録音への赤裸々な告白に興味がある方は楽しく拝読できると思います。
クラシック音楽を好きな方もそうでない方も楽しめる書 ★★★★☆
N響の首席オーボエ奏者の茂木大輔氏が知られざるオーケストラの素顔をユーモアあふれる文章で綴っています。プロの演奏家としての音楽の捉え方や視点の違いが、興味深く、クラシック好きな方には満足のいく内容でしょう。
茂木さんのハード・スケジュールは凄まじいものでした。売れっ子といいますか、人気のあるアーティストはこのくらいの生活を送っているのだと言うことを知る書でもありました。

デュトワのレコーディングに臨む厳しい練習風景や、突然企画したスーパーリサイタルまでの顛末も興味をひきました。厳しいロンドンと温かいポルトガルやスペインの聴衆の差も知りました。筆者の好きな模型店巡りの記述や家族との会話の光景もまた微笑ましいもので、優れた音楽家の人間味あふれる日常もふんだんに盛り込んであります。読みやすさと筆者の温かさに触れた1冊でした。

本書の内容です。オケのなかから身を乗り出して 序、オーボエ吹きの「スーパーリサイタル」日記、ビータ論、N響ドイツ・ベルギー演奏旅行(1)ドイツへの「旅」の奇妙な感覚、N響ドイツ・ベルギー演奏旅行(2)デュトワとの再会、N響ドイツ・ベルギー演奏旅行(3)ベルリン公演、なにがおきてもビータは続く 一九九四年N響ヨーロッパ・ツァー日記、病気になっても休めない 一九九六年N響国内ツアー日記、今回のデュトワはしつこく、怖い 一九九七年N響ヨーロッパ・ツアー日記、オーボエ吹きは何処へ行く 一九九七年、過密な夏の日常日記、オーボエ吹きの深き欲望 ソロアルバム・レコーディング日記。
演奏会の旅 ★★★☆☆
1998年に中央公論社から出た『オケのなかの蛙、大海に挑む』と、1995年に音楽之友社から出た『続・オーケストラは素敵だーオーボエ吹きの修業帖』を再構成したものが本書。
 ドイツでの修行を終え、日本に帰国した著者が経験していくさまざまなコンサートについて書かれている。N響の一員としてヨーロッパを歴訪するところでは、国によって聴衆の反応が違って面白い。また、日本という「音楽の田舎」から来たオーケストラが、本場でどのように受け入れられ、排斥されるかも。
 個人としての著者が関わるコンサートも個性的だ。久石譲氏に作曲を頼んだり、録音に四苦八苦したり。
 とにかく飾らない文体がいい。オーケストラの世界がぐっと身近になる。
読みやすいんだけどね ★★★★☆
読みやすいし、オケの中に居ながら、他でリサイタルするってどんな感じ?という話を単純に知りたい人ならば面白いと思う。
ただ私は、もっとオケの中にいる葛藤とか、海外での評価について辛かったことなど、どうやって克服していくか・・・なんていう部分をクローズアップして読みたかった。誰も傷つけないように無難に言葉や文章を選んで書かなければならない立場なんだろうけど。現役だもんね。
音楽家という職業。 ★★★★☆
読んでいる途中でリアル千秋がいる!と思いました(笑)
この指揮者の話の結末はどうなるんだろうと気になって気になって、
一気に読んでしまいました。

音ひとつで悩んだり快感に浸ったり、はらはらしたり憂鬱になったり。
音楽家って大変だけど、すごいなあと心底思いました。
私もクラシックにはまったく縁がない人間ですが、
オーケストラを聞きにいってみたくなったし、
CDも買ってみたいな、という気になりました。

著者の本音がのぞけた気がして、素直に面白かったです。