どうも登山に似ている
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和文英訳の口語表現の辞書。
読む辞書であり、覚える辞書ための辞書であり、哲学するための辞書である。
私は池田和弘著のある本で紹介されたていたのを知って、早速買い物もとめた一冊である。
紹介される一連語ひとつひとつに詳しい解説や微妙なニュアンスの違いが、他の用例とも比較して書かれている。そして例文が載っている。
いろいろやり方はあるが、とにかくこの本は工夫して読み、考え、暗記する本であり、どうも自分の学習行為が登山に似ていると感じたいわばひとつの「山」という印象のある本である。池田和弘氏によれば、ウオッカを一気のみするほどの効果があったとか。
ただし著者の松本道弘は関西人。たまに「これは関西の口語表現だろう」と思うこともままあった。
英語をマスターしたい人の必須アイテム
★★★★★
(内容)
中級から上級者向けの米国英語の口語表現を集めたもの。
日本語の見出しは3000ほどです。
しかし、それを表現するのに相応しい英語表現をいくつか説明しているので、
その数倍の内容があります。
(私の感想)
この辞書は、日本語的表現にその英訳をつけています。その際、日本語的発想と、
英語的発想の違いが説明されており、大変に参考になります。20年以上使って
いますが、その説明の的確さに、いつも感心します。
言語は、その国民の発想の仕方や、歴史的背景をもとに成り立っていますが、
我々には日本語的なものと、外国語的なものとの違いが、なかなかわかりに
くいものです。
その違いを説明できることは、相当の達人でないと難しいわけです。この辞書
は、二人の達人が、他の良き数十人の協力者たちを得て出来た、大変な良書です。
中級から上級にかけて、長年にわたって使う辞書で、いやしくも英語を地道に
勉強したい人には必須アイテムです。
お勧め
★★★★★
日本語と英語の違い。
それは言語自体の違いだけではなく考え方の違いでもあります。
日本語を英語に直す場合、直訳をしてしまうと不自然な表現になることが多々あります。いわゆる日本人英語です。
この本には我々日本人が何気なく日常使う表現に当たる英語表現が載っております。一読すれば目から鱗が落ちるでしょう。
非常に有用です。
ただ、辞典とは言っても欲しい表現を辞書のように引くことは困難だと思いますので、普段から読んでおく必要があります。
しかしながら、「あー、なるほど。」といった口語ばかりですので、知識欲がかき立てられどんどん先のページをめくってゆけるでしょう。
英語学習者の方であれば一度は読んでおいた方が良いと思います。
翻訳の本質に迫る辞典
★★★★☆
ある日本語を見たときに日本人が思い浮かべるものに相当するものをアメリカ人が思い浮かべるには、どのような英語表現が適切であるかを考察している。翻訳の本質に迫ろうとする意欲的な辞典である。また、日本語と英語の発想方法の相違点も説明している。英訳は必ずしも決り文句と言うわけではないので、さながら翻訳実例集という感じだ。日英両方の索引が付いているので目当ての表現を簡単に見つけることができる。
mustの一冊だが
★★★★☆
10数年前の語学留学の際,真っ先に持っていくことを決めた辞書.その他のレビューの通り,口語表現を学ぶmustの一冊.持ってて全く損はない.星四つなのは,改訂版への期待をこめて.松本氏の奮起?再起?を期待して