テイキン・オフ+3
価格: ¥1,700
代表曲の1つから「カメレオン」の異名をもつ、ハービー・ハンコック。ジャズ、フュージョン、ヒップホップなど、カメレオンのように変化する、多彩な音楽性をもつからだ。22歳のデビュー盤となる本作は、ハードバップにロックの影響で8ビートがもち込まれ、ファンキーなジャズロック的サウンドが生まれた。
本作の顔であり、数多い代表曲の1つである<1>は、当時流行のジャズロック的ビートのファンキーなブルースだ。スイカ売りでいう「スイカいらんかねー」などの文句をヒントにして書かれたという。
また、この曲のために陰に隠れてしまったほかの曲にも、ハードバップ的な編成ながら、どこか新しいサウンドが聞こえる。ブルースを弾いたときのご機嫌なファンキーピアノ、<6>で聴かれるリリシズムあふれるピアノで、ジャズファン以外への人気も非常に高い。(高木宏真)