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舞姫 1―テレプシコーラ (MFコミックス ダ・ヴィンチシリーズ)

価格: ¥620
カテゴリ: コミック
ブランド: メディアファクトリー
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児童虐待の被害者は気をつけてください ★★★★★
山岸先生の作品は「日出処の天子」から何十年もずっと読ませていただいています。
今回も丁寧な取材に裏打ちされた、完成度の高い作品。
偶然にも大人バレエを再開したので、参考書代わりに読んでいます。大人数のクラスなので丁寧に指導しきれないらしく、実際の先生よりも登場人物の金子先生のほうが基礎の部分など詳しく説明してくれます(笑)
生徒サイドでは勝気な千花ちゃん、おっとりマイペースな六花ちゃん、天才的なバレエ能力を持ちながら歪んだ家庭環境ゆえに他人と上手くコミュニケーション取れない空美ちゃん。
先生サイドでも、しっかり者だが配慮が苦手な母親、丁寧なケアが出来る金子先生、異常に厳しすぎる美智子先生。
色んな立場から物語が見られ、奥行きがあります。
注意すべきは、児童虐待シーンでしょうか。子供にはキツすぎるでしょう。
また、子供の頃親から虐待を受けた友人は、読み終えた後1週間ほど当時の記憶が蘇ってきて苦しんだそうです。
被害経験のある人は、信頼できる家族友人に問題のページを読めないようにしてもらうほうがいいでしょう。
子供の頃に完成した感受性の神経ネットワークを、大人になってから変えるのは困難です。無理をしないように。
こういった「親から子供への(性的)虐待が、その後の子供の人生に破壊的に大きく影響する」が、山岸作品の多くに共通したテーマなのですが。
いずれにせよ、バレエをする人にもしない人にもオススメの本です。
小中学生に見せるにはちょっと・・・ ★★☆☆☆
あらかじめ、内容を確かめず、小学二年生のバレエを習っている娘に読んでもらおうと思って10巻セットを買いましたが、1巻から3巻まで、ちょっと小学生に見せれないページが出てきて、とっさにカッターナイフでそのページを切り取るはめに。小中学生の親としてはよく内容をたしかめてから購入するべきでした。ふさわしくないページをはずしてから子供に与えました。
すばらしい作家さんです ★★★★★
この人は本当にストーリーテラーなんですね。登場人物一人ひとりの動向に目が離せません。
ただ、山岸先生の作品は、人間の持つ負の部分、影の部分の人間臭さに光を当てているものが多く、「テレプシコーラ」でもため息がでるほど美しい画風にのせてクローズアップされているのは、目を覆いたくなるような人間の醜さです。
これが山岸先生の世界観であり、他に類を見ない個性でもあるのですが、合わない人は徹底的に合わないと感じるかもしれません。特にこの作品では社会問題に対するメッセージ性が強く出ています。
また、他の方も書かれていますが、この漫画はあくまでも成人向きだと思います。1・2巻の内容に、大人でもショッキングでグロテスクなものが含まれています。作品の中のほんの一部だけなのですが、ストーリー的には非常に大事な部分です。
それでも、絵といいストーリーといい、「この後いったいどうなるんだろう」という“ひっぱり”といい、やみつきになってしまう魅力があります。
ネオ・スポ根 ★★★★★
物語には古くから「スポ根」というジャンルが存在し、
主人公が類まれな才能と努力によって困難を乗り越えライバルに勝ち
夢をかなえていくストーリーが世間にはたくさんあります。

しかし、実際ほとんどの場合、壁となるのはライバルの存在よりも
本人の身体的な癖や、性格的な傾向、
育った家庭の文化的・経済的な制約です。
むしろこれらを抜きに夢への過程を語ることはまず不可能です。

また、夢を追い努力を重ねた結果、
もっと自分に合った別の道が見つかり
方向転換することも現実としてはよくあることです。

この物語はそういった要素を目をそらさずに描いており
スポ根の新しいジャンルだと思いました。
個人的に「ネオ・スポ根」と呼びたいです。

もっとこういうテーマを扱った作品が出てきたら面白いのに。
と思います。
「バレエ」に生きる方法 ★★★★★
「アラベスク」や「昴」の影響でバレエを始めたという方は、結構多いと聞いています。
私の場合、「テレプシコーラ」を読んでからバレエを始めてしまいました。
初めて読んだのが22歳、「バレエをやる」という生き方に心を揺さぶられて、自分がバレエを始めたのは23歳のことです。もちろん、趣味程度でしかできませんが、この作品を読んでいるうちに感じる「バレエをやる」生き方は、現代人に必要なものだと感じました。果たして、「バレエをやる」という身体的苦痛を乗り越えられるほど、現代人は成熟しているのでしょうか。
実際に、バレエをやっていると、その肉体的苦痛は半端ではなく、最終巻の展開がもう一度心に響きました。
デスクワークになれてしまった現代人、楽して生きたと思う現代人、甘い自分が許せない人、みんなみんなおすすめです。
ただのマンガと思わずに、読んでください。