異常とも言える、二人の関係。
最初は、どう展開していくのかと思いました。
１回読んだだけでは、分かりにくい箇所もありました。
何回か読んでいるうちに、
物語の趣旨、歪んだ愛、複雑な愛が見えてきました。
二人の深い深い愛が見られると思います。
表現的にグロテスクな部分もありますが、
最後は、しっとりと…

『同級生』とは全く違い、驚かされました。グロテスクな要素が全面に出ています。
ほんわかモノを求めている方にはキツイかもしれません。
しかし、歪んだ愛に見えてくる切なさや美しさもあります。
ドキドキしながら読めます。

本の状態は、大変よかったです。

今回のテーマは「魂の共鳴」です。バイオレンスはその表現ツールと言ったところでしょうか。
流石は明日美子先生、今作も文句なしの良作です。「魂の共犯者」の2人が引かれ合う様を重厚な世界観で導きながらストーリーが展開します。

今作の特徴は、彼女の作品にしては、人々の<人間らしさ>のようなものが見えにくいところでしょうか。
殺伐としたお話になっています。寒々しさともとれる感情を読み手に与えつつも、それさえ世界観を構成する要素のうちの一つになるのだから目が離せない。
この人こんな見せ方も出来るんだ!と脱帽。彼女流のエンターテイメントを見せて頂いた気持ちです。

また、同時収録の短編『温室の果実』も私は大好きです。ゆったりと情緒溢れる感じがツボでした。オススメです。


あとはただ単に好みの問題で、評価は★4にさせて頂きました。表題作に、慣れるまで少し戸惑ったところがあったかもしれません。

先生は現在活動休止中とのことで、とても寂しく思っています。ゆっくり休んで、また素敵な作品を世に生み出して下さるのを楽しみにしています。

もうみつおくん（坊主・受け）が可愛くって可愛くって。
特に怖がるみつおくんを「大丈夫だよ」とミツオが抱きしめるシーン・・・ドッキドキでした！
抱きしめた時の体格差といい手のゴツさ・大きさといい・・・！
コロコロとミツオがみつおくんを手のひらで転がしちゃってる感じがたまらなく良いです\(^o^)／
そういった絵的な部分では満足なのですが、私の解釈不足なのかストーリに難を感じたため-☆1です。

オススメはしたいのですが万人受けは残念ながらしない気が・・・何々がグチャグチャだとかそういった過度にグロテスクな物は出てきませんが足を舐めたりだとかギョッ？とするものが出てくるのでそういうものがokな人はどうぞ！オススメします。

同著の作品は全て所有しているが、この作品は先生のBL系作品のなかでは一番の肩透かしであった。

先生にしては珍しく、展開に全く必然性が無い。無駄に悲劇的に描き上げており、結局主人公達が何をしたかったのかがよく分からず終いであった。
重い展開が続く割に一冊で綺麗にまとめており、他人が描けばまず自己満足作品になりがちな内容を描ききった作者の力量は流石だが、どうしても主人公達に魅力を感じることが最後まで出来ず。

独特で美しい流麗的な絵柄が内容にあまりそぐわず、あだになってしまった感もある。

BL界では人気の高い作品のようだが、逆にBL界の低迷ぶりを知らしめる作品であったように思う。

スイマセン・・・私は全然駄目でした
痛いわ気持ち悪いわ・・
同級生は好きだったんですが
最後まで読めませんでした