中村明日美子先生の描く漫画は絵・構成共に独特なので、好みが分かれると思いますが、
表紙を見てイケる、重い展開もバッチコイという方には是非おすすめしたい逸品。
これは主人公の人生を描く漫画、まさに「Jの総て」です。
暗くてエログロだし思わず目を覆いたくなるようなページもありますが、そこは中村先生、どんなページを見ても素晴らしく美しい。すべて”味”があります。
ただのBLじゃつまらない！ストーリー性のある本を読みたい！という方におすすめです。

先に「ばら色の頬のころ」を読み、あとになって
「Ｊの総て」を読んだ。順番は違ったかも知れない
けれど、ある意味では安心して読む事が出来て
正解だったような気もする・・・どちらにしても
素晴らしかった。

衝撃的な少年時代も意外のラストも、ドラマチックで
極上の映画のようだった。何度も読み返したくなる。

見かけは男性だけど、心は女のＪ。

せつなく、甘く、また時には残酷な運命がＪを襲います。
でも、Ｊは屈せず生き抜こうする姿にはらはらしっぱなしでした。
引き込まれるとはまさにこのこと。

Ｊには本当に幸せになってもらいたい。
いや、登場人物全員が幸せになるべきだと感じました。

三巻の表紙がすべてを物語っているような気がします。

ポールが
「君が好きだ。それだけじゃだめなのか。」と泣きながら言うシーンは
本当に本当に感動しました。

それに応えたＪ。

心から安堵した瞬間。

そう、好きが１番大事なんだから！
そのことを教えてくれて作品でした。

素晴らしいの一言。
中村さん特有の繊細なタッチの画はもちろん、内容が素晴らしい。
まだ同性愛について偏見の目が厳しかった時代、自分が男を好きかもしれないということを認めたくなかったポールがやっと自分に素直になり、幸せを掴むシーンはグッときます。
これは、BLに手を出していない方にも、騙されたと思って3冊読んで頂きたい。
自信をもってお薦めします。

Jとポールのラブシーンを期待して買ったのに
エロがなかったです・・
絵も話もよくできてるんですけどね・・高額なだけに本当にショックでした

君とふたりで、生きてゆく――。
ＮＹでの失踪から１年半、「Ｊ」は流れついた刑務所で初恋の人・ポールとの再会を果たす。突然の再会に、戸惑いすれ違うふたりだったが．．．。
運命の恋、カミングアウト、母親との邂逅．．．、マリリン・モンローに憧れ、自らのジェンダーに翻弄され続けた少年は運命を乗り越えられるのか―。
「Ｊ」をとりまく絶望と愛の物語、ついに完結！
″ふたりのその後″描き下ろしショートストーリーも収録。

感動の第三巻。第二巻まで読んじゃったら、読まずにはいられないでしょう（笑）

マリリン・モンローの自殺。　運命の人、ポールとの再会。　　　マリリンの死がＪの精神を不安定にする。自分がいるから周りが不幸になる…家族がそうであったように。　ポールを不幸にしたくないＪはポールを遠ざけようとするが…。　「僕は君が好きだ　それだけじゃだめなのか…」Ｊを救えるのはポールだけ…　　　◇いつもポーカーフェイスのＪがポールの前で緊張してり赤くなったりするのが可愛かったです！！ハッピーエンドで本当に良かった！！と今までの読んでいて不安定で落ち着かない気持ちが一気に明るくなります。とくにラストの新婚さんなポールとＪには…（笑）　Ｊが笑ってくれるのが英の幸せです。

「女」として生まれたＪは、５０年代のマドンナ、マリリンに憧れる…。紆余曲折を経て、初恋の人、ポールとの再会。Ｊの心模様を、繊細かつ丁寧、そしてロマンティックに描かれてます。明日美子先生、くーっ、最高です…！！

全３巻。これは感動巨編ですよ！う…この言葉もなんか違う気がする。表紙が好きなので３巻を飾っときます。２巻を書店で買うのには勇気が要りますよ～。勇気に自信のある方、是非！題名の通り３冊でＪの『総て』を描いています。成長したＪがあまりに綺麗でなんとも…（どきどき）ポールもたまにすごく可愛らしくって。でも実は一番のいい男はモーガンなのですよ！きっと！彼は最後まで片思いなのだろうか…うぅ切ない。ラストは本当にしみじみと感動します。おまけ漫画はほのぼのといい感じｗ絵は独特ですが大変綺麗です。とにかくいい作品なので、まだの方には是非手に取っていただきたい一作。