高校書道部コミック
★★★★☆
カナダ帰りの帰国子女(男子):大江 縁が主人公。
中学卒業後に帰国し、日本の高校に入学。
部員数不足の為、廃部寸前の書道部に(強制的に)入部。
カナダ育ちの為、書道とえんのなかった主人公は書道に興味を少しずつ持ち始める。
主人公のクラスメイトでもある:望月結希がヒロイン。
彼女は柔道部のホープ。
しかし、彼女も掛持ちで書道部に(強制的に)入部。
ひょんな事から書道部に入部した二人は、しだいに書道に魅了されていく。
一言で書道といってもパフォーマンス書道といった派手なものもあり、初心者にも取っ付き易い。
NHK総合で2010年1月から全6回でドラマ化もされた。
キャスト
大江 縁役:池松壮克
望月結希:朝倉あき
面白いことは面白いが・・・
★★★☆☆
書道のうんちく部分はすごく面白い。
日本人でありながら、知らなかったことばかり。
書道をテーマにした作者の着眼点がすばらしい。
いろんな達人に書いてもらった作品を実際に作中に使っているのも面白い。
でも、「言う」が全部「ゆう」になっている、言葉に対する無神経さが
どうしても気になってしまった。
テーマがテーマだけに、ぞんざいな言葉遣いはしないでほしい。
それと、キャラに魅力を感じないのも痛かった。
特に主人公、ガチャピンみたいな寝ぼけまなこで、性格的に引きつけるものも
ないのが読んでてつらい。
5巻まで読んだが、書道に興味はあるものの、このあとの続きを読みたいとは
あまり思わなかった。
「一」から始める書道
★★★★★
「のだめカンタービレ」の大ヒット以降、文化系サークル活動の漫画が多く出てきましたが、
それらの中でも、最も本格的に「文化」をテーマにしたものの一つではないでしょうか。
主人公の「大江縁(ユカリ・男性)」はカナダ帰りで日本語も少々怪しいという設定です。
書道部のパフォーマンスを見た後、ヒョンなことから書道部に入れられてしまいます。
普段は結構いい加減な活動(ケン玉をやったりしてます)ですが、まじめモードでは、
「一」の字から練習を始めます。「一」が終わると「十」の練習ですが、縦線がはいると
空間の使い方がかかわってくるため、急に難しくなります。
その他、永字八法、楷書と行書、臨書、等「な〜るほど」の連続です。
最後に本文中に使われた書が詳しく解説されており、書道展に行ったような気になれます。
来年NHKで連続ドラマ(六回)として放送されることが決まったとのことです。
予想以上
★★★★★
書道をテーマと題材がマニアックだと思ったら、予想以上に面白かった。
漫画って凄い。来年はじまるドラマも楽しみだ。
ゆかりが、書道に挑む。
★★★★★
書道することが、とても情熱的に描かれている。書道の技術、練習方法、生き生きとした登場人物たちの心理描写から、引き込まれてしまった漫画です。
ネットで、「NHKドラマ化決定、2010年1月7日(木)より放送開始」の情報から、「きれいな文字」を書くことに憧れている僕は気になった。
筆跡は、その人の個性があって、大好きです。
パソコンでプリント・アウトされた文字よりも、自筆に魅力を感じるようになって、書道を学びたい人が多くなったのかも知れません。
鈴里高校1年3組、柔道部の望月結希(もちづきゆき)さんと、カナダからの帰国子女の大江縁(おおえゆかり)君の存在が魅力的だ。
こん漫画から、2009年NHK大河ドラマ「天地人」の題字を書かれた書道家・武田双雲(たけだそううん1975年熊本生まれ)を思い出す。
書道がしたくなる漫画です。