切なさ、おかしさ、もどかしさ、エロさ、すべてバランスよく配合されている作品
★★★★★
山田作品の中でも切なさとおかしさともどかしさとエロさがバランスよく配合された作品だと思います。
本当はいとこ同士だけど兄弟として育った兄と弟。弟は気持ちに一直線だけど家族のつながりがない兄にはほかに加味しなければいけない義理や情がある。弟が好きだけど家族は裏切れない。だったらせめて目の前からいなくなってくれ。
まじめゆえに切なさのただよう税務署勤めの兄と、生き方が全く逆の奔放な弟。
好きってだけじゃどうしようもないんだという現実の中で兄が決心をするまでが切ないし、その兄のためなら!の忠犬弟も欲望に忠実なところが男臭くて○。
「最後のドアを閉めろ」の攻め役の兄と弟のお話で同じワールド。一気に3冊読むと余計ハマれますよ。
ユギ作品の中でNo.1!
★★★★★
私の独断と偏見でそう思いました。普段明るくて飄々としている俊二が、ふとした瞬間に真剣な目で正一を見ている所がぐっときました。最後に俊二が言ってた「覚悟」の表れなんだと思います。
山田ユギさんのファンになりました。
★★★★★
今までBLのコミックスは敬遠していたのですが、山田ユギさんの作品を読んでから
ユギさんの世界にはまってしまいそうです。短編の「小間使いの日記」が
妙に心に残り、何度も読み返しています。
唇と緊張感が絶品
★★★☆☆
育ての両親への負い目が枷になって、愛を拒み続ける痛々しさ。
とても甘くせつない話でした。
一つ屋根の下での異常な緊張感が丁寧に描かれていて面白かった。
私の好みではないということで星3ですが、本当は4つでも良いかも。
何が好みではないかというと、長男のビジュアルが女性がスーツ着て髪をあげているように見えるところ。
男のむせかえる色気を描ける方なので、長男の女性的な容姿が際立ってしまって・・・。
逆にBLはそうでなければ、という方にはとてもお勧めできる本です。
すっっごく良いのはこのころの山田ユギさんのペンの走りです。
線にねばりがあるというか伸びやかというか、とても上手いです。
次男の美しさと色気はとびきりです。
たばこを咥えた唇のカタチのなんと素晴らしい。。
最後に掲載されてる書き下ろしで、おそろしく絵が下手になってしまっているのがわかって愕然です。
山田ユギさんの著作を追いかけていこうと思っているのですが(私はこれが2冊目)
2002年ごろに狙いを定めて、最近のはパスした方が良いかなと思っています。
うーん、たった5年くらいでどうしてこんなに変わるのかしら。
理想の兄弟モノ
★★★★★
ユギさんの作品の中で一番好き。
とにかく弟(攻)が男の色気ムンムンで、心が広くてかっこいい!(身近にこんな人いたら絶対惚れる><)
お互いに好きなのに、兄は世間体や育ててくれた両親(実親しゃないけど)への負い目から本田家の長男としての立場を守ろうとする。
弟はそんな兄の気持ちを汲んで家族の前から姿を消す。
10年後に偶然出会い・・・。
お互いの離れても変わらぬ気持ち、優しさ、思いやりがとにかくせつないです。
気持ちを押し込めてきた兄が、最後衝動にかられ駆け出すシーンはポロッときてしまいました(10年前の追いかけられず電柱の陰で口を押さえて泣くトコも涙)。
オススメです☆