巻末に登場した新アイテム「狂戦士の甲冑」がガッツの表情を読み取りにくく・・・というか読み取れなくしてしまうのです。
この先のことはわかりませんが、新甲冑によって戦闘中のガッツの表情が全くうかがえなくなってしまうのは残念です。
ガッツはもとより、ガッツのまとう甲冑の今後に期待します。
☆五つ。
今回のトロールに襲われたイーノック村のエピソードはいつに始まったのだろうと、以前の巻を紐解くと、24巻に始まっている。はてまた、もともとガッツ一行はどこに行っていたのだろうと思って調べると、22巻の中盤に「パックの故郷に向かう」という説明がある・・・。というわけで全体のストーリーは悠然と骨太に延々と続いている。決して行き当たりばったりではなく、全体感を保ちながら悠然と歩を進める著者の筆。今回もイーノック村のエピソードから魔女の森を襲う新生”鷹の団“、ガッツの対使途戦、対グルンベルド戦と死闘が描かれていくが、ストーリー的にはあまり進んでいないのも事実。もう少しサクサクと展開してもよいかな・・・とも思う。