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からくりサーカス (38) (少年サンデーコミックス)

価格: ¥410
カテゴリ: コミック
ブランド: 小学館
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長編を読む楽しみ ★★★★☆
作者曰く「何年も、単行本三十何冊もかけて準備してきた、やりたかったシーンが描けているのは幸せです。それが成功しているのか、失敗しているのかは今は判断できませんが…」

少なくとも非常に楽しく読み終えることができました。
(私は単行本派です)
やりたかったシーンとは何処なのでしょう?

「人間の味方?たわけたことを…。ただフランシーヌ様に命じられただけだ…。人間を傷つけるな……とな」とつぶやきつつ、襲い来る自動人形達を破壊していくパンタローネの姿か?

「あーらら。あたしマサルちゃんに抱っきしめられちゃったぁ(中略)あたしの一番の望みはねぇ、人間の男の人に抱きしめてもらうコトだったのよーん。だからねえ、助けたげる、マサルちゃん」と、蟲使いの能力(こーゆー使い方もあったの!)でO達からマサルを救出するコロンビーヌの姿か?

はたまた…???

長編の醍醐味は、はるか昔の伏線から直近の伏線まで、少しずつ寄り固まり、やがてひとつの大きな流れになることを感じ取れるコトでしょう。ドキドキしてきます。
リーゼの魔眼が、平馬の持参した繰り人形が、旅立つ寸前ヴィルマから託されたリョーコの持つナイフが、そしてパンタローネが、コロンビーヌが、また新たな伏線として物語は終幕へと向かっていきます。

フェイスレスの分身であるしろがね犬の何かの意思を湛えた瞳、そして三解のフェイスレスといわれた三番目の「解」の能力、未だ復活しえない「最古の四人」の一人ドットーレ…etc
様々な伏線や謎を残しつつも、物語は間違いなくクライマックスへと向かっていきます。今はただ固唾を呑んで終幕を待つのみです。

今回も急展開です ★★★★★
今回の幕では前幕に引き続き、ゾハナ病治療装置「ハリー」を守るお話が中心になっています。

前幕で続きだった人形繰りの阿紫花と自動人形パンタローネとの因縁の対決から!

瀕死の阿紫花・・・パンタローネの前でこのままなすすべも無く倒れてしまうのか??

そしてカトウナルミはミンシアと博士、そして「ハリー」を守るために戦う・・・

ミンシアの放つ気が通用しなかった相手自動人形ブロム・ブロム・ローを相手に苦戦を

しいられていた。

またフェイレスにさらわれたシロガネを追うべく才賀勝は

もう一歩のところで自動人形の集団に襲撃されてしまう。

その上彼自身も捕らわれの身となってしまうのだが

そんな勝の元に自動人形コロンビーヌの登場で新たな展開を迎える。

決着と展開の今幕は必見です!

人との交わり ★★★★☆
この巻でも,まだいつ終わるか分からない戦いを延々と繰り広げている.

もちろん,戦いだけじゃなくその中にも色々なものが含まれている.
中でもグググと思ったのは最古の自動人形の変化としろがねのナルミへの変わらない想いである.
(この最古の自動人形も,かつてのフランシーヌ人形の気持ちが理解できるようになるんだろうか.)

そして,舞台は全ての元凶のもとに収束しようとしています.
今後どうなるのか,必見です.