夢を持っている限りたとえ一銭もなくても百万長者と同じだ。
★★★★★
藤子不二雄の分身である満賀と才野が、二人で一人というプロの漫画家を目指しています。
才野は、会社を辞めまんが制作に専念しています。
満賀は、新聞社に勤めながら二足のわらじを履いています。
そんな時偶然に、同じ漫画家を目指す激河と北陸本線の車中で出会います。
その時激河はこういいました。
「夢を持っている限りたとえ金が一銭もなくても百万長者と同じじゃからのう」
夢を追いかけるすべての人に向けられた言葉なのではないでしょうか。
満賀が勤めている新聞社には版画家、小説家といった多彩な上司が多くいました。
漫画家を目指している満賀を密かに励ましてくれるシーンが何ともいえません。
後に、日本の漫画界の巨匠になる二人は、人智を超えた運命に導かれていったようです。
そのことをこの作品は描いているように感じています。