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カムイ外伝 (1) (小学館文庫)

価格: ¥660
カテゴリ: 文庫
ブランド: 小学館
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逃げる。 ★★★★★
カムイが抜忍になった過程は「カムイ伝」に描かれています。
「カムイ伝」と「カムイ外伝」は正史と個人史の関係と言えます。
前者が、カムイの故郷、日置領花巻村の運命を描いているのに対し、後者は、抜忍カムイの戦いを追った物語になっています。
「カムイ伝」においては、カムイの出生、夙谷からの脱出、修行、抜忍とならざるを得なかった理由等描かれていますので、外伝と一緒に読むのが望ましいでしょう。
「カムイ伝」では、確かに、カムイの登場シーンは限られていますので、カムイを見たい人には「外伝」が助けになります。

忍びの世界は通常表に出ることはありませんので、歴史的な通史として描かれるのであれば、「カムイ伝」ということになるのでしょう。
抜忍とは、殺されるまで追われる立場にあります。しかも、追っ手は失敗するとそれを理由に命を奪われます。
そのため、追っ手こそが抜忍になる可能性が一番あります。
「抜忍」という立場、状況が、何より読み手の心を震わすのです。
「決定版カムイ伝全集」が出てしまった現在に於いて ★★★☆☆
「決定版カムイ伝全集」(決定版カムイデン全集 カムイ伝 外伝 11巻セット)が出てしまった現在に於いて、
この『叢書版』の役目は、もう済んだのかも知れません。

『カムイ外伝』とは・・・・・ 理不尽とも云える忍者社会に属してしまった主人公“カムイ”。
彼が“抜忍”となってからの苦悩と、彼を取り巻く“人間模様”を描いたエピソード集。

この『叢書版』シリーズ、せめて表紙は作者の原画を使用していただきたかった。
だが、この表紙も渋い魅力があって良いとも思う。
装いも新たに文庫化!あの“二重丸模様の衣服”が特徴の『外伝“第一部”』のエピソード収録した第壱巻! ★★★★★
白土三平の傑作『カムイ外伝』を装いも新たに文庫化した第壱巻。

文庫の表紙として新たに描かれた主人公“カムイ”の絵は、旧文庫版とは違って“軽やかな風合い”である。
また、鑑賞しているうちに、各エピソードの扉絵が新たに描かれたものに変更されていることにも気が付きます。
旧版でのオリジナルの扉絵のままで良かったと思うが、新しく描かれたものも“中々味があって”良いと感じた。

この第壱巻目に収録された昭和40年代初頭の『週刊少年サンデー』に掲載された“第一部”のエピソードは、
あの“二重丸模様の衣服”を着たカムイに特徴があると云えないだろうか。
あの“二重丸模様の衣服”のカムイは実に魅力的であるのだが、
何故か別個の『カムイ伝(本伝)』や『カムイ外伝(第二部)』では、『ワタリ』の主人公と同じ“茶色い服装”である。

その疑問を踏まえつつ、ある“発見”を致しました。(既に御存知かもしれませんが)
この第壱巻に収録されたエピソードの第七話『常風』でのラスト・シーンや、
第八話『九の一』に於ける、冒頭の名もない追手との対戦シーンに御注目を。

そう、あの服、実は“リバーシブル”タイプだったのです。

最初は“茶色い服装”で登場していますが、その裏が“二重丸模様”になっているのです。
よって、『カムイ伝(本伝)』や『カムイ外伝(第二部)』での“服”も“リバーシブル”タイプであると云えます。
新たに描かれた表紙のカムイの“服”は“リバーシブル”になっているのです。

『外伝』のカムイが“二重丸模様の衣服”となったキッカケなのだが、
カムイは、抜け忍となる以前、『本伝』に登場する人物“クシロ”に変装した経緯がある。
この“クシロ”の服は『外伝』のカムイとまるで同じ“二重丸模様の衣服”なのである。
カムイは“クシロ”への変装を機に“二重丸模様の衣服”を調達したと考えられるのである。
前期と後期で作風が異なる ★★★★★
「カムイ外伝」は、1960年代に連載された前期作品と、80年代に連載された後期作品に分かれます。この文庫版の場合、2巻の終盤までは前期作品が収録されています。前期と後期、どちらも大傑作ですが、タイプが全く違います。万一どっちかが合わなくても、別の方は合うということも当然ありますので、ぜひ両方読んでみてほしいです。

どれも粒揃いですが、中でも第5話「五ツ」の忍法(とすら言えるのかどうか…)のアイデアには驚かされます。また、ここで登場する“五ツ”という追っ手の忍者は、後に別作品(カムイ伝 第二部)にも登場する人気キャラになりました。

また、カムイ外伝の番外編にあたる「七ツ桶の岩(カムイは出てきません。“カムイ伝”“第二部”に登場する草加竜之進が主人公)」という中編が存在しており、「白土三平異色作品集 七ツ桶の岩」で読むことが出来ますので、興味のある人はチェックしてみてはどうでしょうか。
読む前からドキドキワクワク vol.2 ★★★★★
僕のミスから、カムイ伝の発注を逃してしまい、仕方なくこの漫画本をかった。

イクラナンデモ、カムイ伝を読んでなくても、読めるだろう。

優しく、書いてもらえたら、LUCKYなんだけど。

でも、作者がインテリだし、精魂こめて、描いた漫画で金儲けを目論むのは、当然の事だ。

兎に角、カムイ伝を読まなくても、理解出来る内容であって、欲しい。

それは、僕にとっては、重要な事だ。