今から20年以上前、小学校の図書館で借りた本です。
今、30歳になる自分が題名を思い出して購入してしまう程、懐かしく・心躍る本でした。
『何に心踊ったのだろう？』と購入前に散々考えたのですが、再度読んで思った事は、今は無いに等しい空き地・秘密基地を作れる森等、自然と当たり前に共存していた自分自身だったのかもしれません。
ぜひ、今の子供たちにも読んでもらいたい作品です。

30年前、小学生だった私、図書館で出会ったこの本を何回借りたでしょ
う？本の後ろの貸し出し票は私の名前で埋まっていました。
本を読むと、実際自分もあのモグラ原っぱで、みんなと一緒に遊んでい
るような気がして、本当にワクワクの連続でした。スギでっぽう、ドー
ナツ池、実際行ったことがなくても、私の中にはモグラ原っぱがあるの
です。今、6歳になる私の娘に毎晩読み聞かせています。彼女も大笑い
しながら、ハラハラしながら、ワクワクしながら、毎日楽しんでいま
す。（この間は空を歩く練習もしてましたよ）
私が子供の頃は、まだまだ自由に遊べる原っぱや空き地もありました
が、今は・・・子供にとってはかわいそうな環境ですよね。最終話は今
の状況を予言しているようなお話です。

私が子供の頃に読んだ本です。
当時の私にとっても原っぱは大切な遊び場だったので、
原っぱがなくなるなんて大変！と真剣に読んだのを覚えています。

「原っぱで遊ぶ」と言う事が、大人にとっては懐かしく、
子供にとっては新鮮に感じると思うので、小学校中学年以上から
大人まで楽しめる物語だと思います。

この本は今から３０年以上前に（私が小学４年頃）読んだものです。時代背景は昭和４０年代。当時の子供はゲームなどはほとんどなく、近くの原っぱで思い切り自然に触れながら遊び、その中で色々な知恵を身につけていった気がします。この本に出てくる子供たちは日常の中で冒険しながら感動を覚えていきます。勿論読者も、その感動に心を動かされていくでしょう。小学中学年向きの作品ですが、今の子供たちには本来の子供らしい感性で、また、忙しい時代を生きる大人にも子供の頃を振り返って是非読んでほしいと思います。本を読み終えた後は必ず、何か懐かしい幸せな気持ちになりますから。