もはやエロレベルは折り紙付き。それ以上に珠玉の物語。
★★★★★
著者の9作目。
前作で完全に自分の作風を掴んだのだろう。もはや何も言うことはない。
義理の妹と実の妹との間でタイヘンなコトになっちゃうお兄ちゃんの羨ましい憂鬱『シスシス』。
その名の通り変な部活の女の子だけの変態劇『女子能力開発部』。
多分にマニアックな精液マニアの女の子のお話『少し異常』。
久しぶりに再開した幼なじみのお姉さん。二人はニートになっていた。望んだはずの少年との行為中、女の子の脳裏によみがえる悪夢。渾身の前後編。構成にやや難があるも哀れすぎるラストで魅せる『月日の影』。
不条理な乱入女。その場限りのエロエロ攻撃『追っかけサン』。
バレー部女子マネの哀れすぎる鬼畜輪姦ドラマ『穴穴口』。
悲惨な現実から逃げ出すために嘘のオバケを演じる少女。そしてやっとみつけたもの『嘘とウソのオバケ』。
まあ『穴穴口』なんかは在り来たりなんだけど、ほとんどの作品に著者のメッセージが込められてて全体的には前作を上回る殿堂作品集となっている。