歓びも哀しみもみんなせっくすのなかにある。
★★★★★
著者の8作目。
『サイフカラダ』を除けば全ての作品が殿堂クラス。
もはや何も言うことはない。
かなりポップなエロ中毒娘の哀愁ただよう青春劇場『エロ中』。
ドジなバイトウェイトレス娘の変態お仕置き三昧『ペナルティィ』。
前作『全身粘膜少女』の名作『鎖かけの体』の続編にして著者初めての前後編仕様の感動作『後日談』。
いつの間にか獲物と仕掛け人が入れ替わるドキドキ青春劇場『姦前ロンド』。
ハートフルな青春浪漫。幼なじみの女の子の告白は『とりあえずせっくすしょ』。
家賃が払えないパツキン外人妻は肉体でお支払い『サイフカラダ』。
締め切り間際の修羅場にかけつけてくれた同業者の妹。多分に変態漫画家情話な『トーン貼り』。
エロの王道というか、ネタが半世紀前の裏本クラスなレトロ過ぎる『サイフカラダ』だけは単なるエロ本レベル。昨日今日の新人ならともかく正直これだけ物語を描ける著者に取り上げて欲しくないネタだった。もちろん単なるエロとしてだけならレベル高いけどね。
CGの使い方も前作よりはマシになり、あとはもうこの特殊な軟体ボディーを許容できるかどうかだけだろう。
本作および次回作『犯りたい気分』は物語としてのレベルも優れているから試し買いにはうってつけ。