1960年代からギターという楽器の可能性を追求し続けている孤高の音楽家ジェフ・ベック。そして、65歳になった今もその姿勢は不変であることを証明したのが、この7年振りとなるニュー・アルバムだ。近年のバンド・メンバーであるタル・ウィルケンフェルド(ベース)、ヴィニー・カリウタ(ドラム)、ジェイソン・リベロ(キーボード)の3人を核としたアンサンブルの上をスペイシーなギター・サウンドが縦横無尽に舞う。ジョス・ストーンらをフィーチャーしたヴォーカル・トラックも聴きものだ。(ADLIB 2010年4月号)
期待はしたが…
★★★☆☆
ジャケットを見て、「だいたいこんな感じかなあ」と想像し、
かなり迷ったあげくに購入したら、本当に予想した通りの音だった。
ひょっとしたら、予想外のインパクトがあるのでは―と期待したのだが。
他のレビューアーの皆さんの評を読むと、
やはりジェフベックは愛されているだなあと思う。
ご本人は気持ちよく弾いているし、
ギターへの愛情とか、今のやる気とかよく伝わってくる。
でもなあ…
ジョン・マクラフリンに刺激されて、ほとんど無心で
つくりあげたという「ブロウ・バイ・ブロウ」とか、
あのころの数枚の作品が、
いかに奇跡であったかを、あらためて思う。
いつかきっと、
いまだ無き高峰に登ってくれることを期待してます。
ギターもここまで歌うことができるんです。
★★★★★
ギター一本で一体どんなことを、どこまで表現できるのかを突き詰めたひとつの成果がこの作品なのだと思います。
ジミヘン亡き今、何人たりとも踏み入ることができなかったエレキ・ギターの境地に見事に到達し、さらにはそこからまた遥か上を目指し歩み続けている彼だからこそ作ることを許された一枚ではないでしょうか?
名盤です。(ただ、ジャケがなぁww
この閉塞した時代に現れないスーパースターを尻目に演じられる昔語り
★★★☆☆
そんな印象かなあ?新しいロックンローラーもギターヒーローもスーパースターとしては活躍してない時代に、氏の活力がどっか行ってしまった、そんな感じがする。もちろんしっとりするオーケストレーションのカバーとかオールディーズのカバーとか、このアルバムのセッションチームのオリジナルな新譜とかあり、退屈するわけではないし、前述の個人的感想なんかはただのロックマニアの押し付けとか、そういう風に思うようにしなくちゃいけないのだけどもやはりそう思えてならない。氏の音楽の趣味の良さとか、早弾きしなくても聞かせるところとか聞き所はしっかり存在するけど。あとアルバムの締めに”エレジーフォーダンケルク”なる陰鬱な曲を持ってきたのも気になったかなあ。この曲は”つぐない”なる洋画のテーマ曲のカバーらしいけど。
買って損をするようなアルバムではないかもしれないけど多少がっかりするかもしれません。
ちなみに輸入盤と国内盤どっち買うのが良いかと思ったら国内盤です。気に入らなかった退屈が吹っ飛ぶボーナストラックとか入ってるので、友達から借りて聞いたら輸入盤買ったことを後悔するでしょう。まあ、作品を評価するならボーナストラックとか入っていないほうだけど。ボーナストラック前に止まるように設定すればいいし。そしてDVDも必須でしょう。このアルバムを買うつもりならスペシャルエディションでしょうね。
一部評価が高い”ハンマーヘッド”、すごいリラックスしていていいプレイなんだけど、最後のテーマでもう一小節欲しかった。残念だなあ。もう一、二作欲しいなあ。
絶賛してる方々の感覚が私には無い
★☆☆☆☆
全くもって退屈。ジェフももうジジイだから、こういうのしか出来んのかね?
クラシック曲を演ったのなんか、まるでハンク・マーヴィンじゃんと思ったよ。
唯一の救いはタルのベースですな。どうアプローチしてるかを聴くのだけが楽しみ。
ジェフ好きギタリストの皆さんはぜひ耳コピを!
★★★★★
中学生の時以来、35年以上も聴き続けたミュージシャンの作品の中で、もし「どれがいちばんのお気に入りか?」と尋ねられたら、胸を張ってこの2010年の最新作Emotion & Commotionだ!と答えられるのは、止むことのない探究心を持ったミュージシャンを愛する、ファンとしてこのうえない誇りです。
ジェフ・ベックファンであり、かつギター弾きである皆さんは、ジェフのアルバムとしてはかつてないぐらい、耳コピに適したこのアルバムを、弾いて楽しめばさらにお得!早弾きもなければ、激しく歪んだ音もなく、極端に音符が少ないこのアルバムは、容易に耳コピできます。私は、Never Aloneあたりを、CDに合わせビール呑みながら弾いてるのが至福の時間・・・って、確かにアーミング以外は楽譜的にはシンプルなんですが、この表現力は絶対出せない!自分で弾けば、さらに体感できるその奥深さに感動、です。