その彼が、なぜ始皇帝の父という不義者の疑いを持たれているのか?宮城谷氏だからこそ読者に納得できる物語となる。荀子との出会いを初め、宮城谷氏ならではの物語の展開は、読んだものを魅了せずにはおかない。まさに宮城谷哲学の真骨頂を見せる、歴史長編小説である。