自閉症児の母として、身につまされて、切なくて、何度読んでも泣ける場面がありますが、そこもひっくるめて、他のどんな専門書より、説得力があります。
2巻は、光くんが小学生になってから生じるトラブルのあれこれや、妹誕生に関わる話が中心ですが、これまた身につまされます。
「産まれる子はどんな子でも受け入れる、出生前診断は受けない」という、幸子さんの決意と愛情を、これから子どもを持とうとする人々全てに見習ってほしいものです。
最後のページが、これまた泣かせます。
4月からテレビでドラマもはじまりました。ドラマをきっかけにして自閉症ってなんだろうって疑問に思った方、この本を読んで見てください。
漫画なので、とてもわかりやすいと思います。
2巻の中で、自閉症を知らない医師や看護師が出てきますが、実際にたくさんいます。医療機関の方も自閉症の患者さんが治療に来た時にどういう風に対応したらよいか、この本で是非、勉強して欲しいです。光くんのママの辛い気持ち、痛いほどわかります。
保育園、幼稚園、学校機関、市町村の図書館関係者の方、自閉症を勉強するためにも是非、ご購入をお願いします。
何回読んでもその度に「場面ごとの対応の仕方」をも細かく描かれており、今は私の参考書の1つになっています。ずぶの素人だった私もこの著書のお陰でさまざまなことを知ることが出来ました。
先日、自閉症児を取り上げたドキュメントが放送されていました。そこでの調査統計で自閉症児とは心の病と同じか?といった質問で“NO”と答えたのは16名/100人中と聴いて驚きました。どうか“YES”と答えてしまった人たちに是非この著書を読んで“YES”という人が少なくなってほしいなと感じています。