タイトル・トラックは強い意志とモダンさを強く感じさせる。リチャード・マニュエルのヴォーカルは、彼がマイクを前にした時のご多分にもれず、生き生きとしている。内省的な「Sleeping」とアップテンポな「Just Another Whistle Stop」でも、マニュアルのヴォーカルは輝く。「All La Glory」は、華麗なララバイだ。「Time to Kill」は、ザ・バンドがクリーデンス・クリアウォーター・リバイバル(CCR)の曲を演奏しているような印象。CCRの偉大さについてこのレビューで解説するのも何だから、ザ・バンドを究めてみたい人はCCRもぜひ聴いておくべきだと言っておこう。
リマスターされたこの2000年盤は、前の2作のアルバムと比べるとボーナス・トラックの数が少なく、3つの別テイクと貴重なラジオCMが収録されているだけである。(Steven Stolder, Amazon.com)