Northern Lights Southern Cross
価格: ¥1,124
ザ・バンドの復帰作として名高い1975年リリースの今作は、『Stage Flight』や『Moondog Matinee』、そしてロビー・ロバートソン脱退後の作品同様色あせることがない。全8曲(2001年の再発でうれしいことに、「Twilight」と「Christmas Must Be Tonight」の別ヴァージョンが追加された)バンドの魅力たっぷりで、特にリック・ダンコが重たいムードを醸し出す破壊的な「It Makes No Difference」が良い。ロバートソンのプレイが光る「Forbidden Fruit」「Ophelia」を除けば、やや強引とも思える「Jupiter Hollow」「Rags and Bones」あたりか。ガース・ハドソンはいつも最新の機材を揃えてスタジオ入りしていたが、ARPやミニムーグの分厚いサウンドがせわしない雰囲気を出している。『Northern Lights -- Southern Cross』は典型的な70年代の作品。いつの時代が全盛期だったか意見の分かれる5人組にとっては意外な作品。(Steven Stolder, Amazon.com)