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Stage Fright

価格: ¥1,176
カテゴリ: CD
ブランド: Capitol
Amazon.co.jpで確認
   ザ・バンドの3作目のスタジオ・アルバムは“3番目にいいアルバム”となった。しかし、悪い出来ではない。『Music from Big Pink』ほどメンバーの息が合ってはいないし、『The Band』ほど圧倒的でもないが、だからといって敬遠するのは早計だ。この5人組による最初の2作のアルバムは非常に優れた出来で、その評判に乗じた彼らは、人気のある収録曲をコンサートでのレパートリーに加えるようになった。一方、本作『Stage Fright』の収録曲はロビー・ロバートソンが作曲したものだが、知名度は落ちる。その代わり、大げさな「The Weight」や「The Night They Drove Old Dixie Down」と比べると、より控えめな魅力を持っていると言えるだろう。

   タイトル・トラックは強い意志とモダンさを強く感じさせる。リチャード・マニュエルのヴォーカルは、彼がマイクを前にした時のご多分にもれず、生き生きとしている。内省的な「Sleeping」とアップテンポな「Just Another Whistle Stop」でも、マニュアルのヴォーカルは輝く。「All La Glory」は、華麗なララバイだ。「Time to Kill」は、ザ・バンドがクリーデンス・クリアウォーター・リバイバル(CCR)の曲を演奏しているような印象。CCRの偉大さについてこのレビューで解説するのも何だから、ザ・バンドを究めてみたい人はCCRもぜひ聴いておくべきだと言っておこう。

   リマスターされたこの2000年盤は、前の2作のアルバムと比べるとボーナス・トラックの数が少なく、3つの別テイクと貴重なラジオCMが収録されているだけである。(Steven Stolder, Amazon.com)

曲目リストに誤りあり ★★★☆☆
この商品は2000年リマスターではなく90年マスターのものです。
よって曲目リストの11曲目以降のボーナストラックは収録されていません。

また、2000年リマスターはトッド・ラングレンのミックスが7曲と
グリン・ジョンズの2回目のミックスが3曲の本編に、ボーナスにグリンがミックスした
曲のトッド版ミックスが収録されていますが
この商品はグりンの初期ミックス10曲仕上げとなっています。
劇場での一発録音で製作されたアルバム ★★★★☆
70年発表の3rd。ウッドストックでの劇場でのライヴ録音で製作されたアルバムで、当初は客を入れての録音を予定していたが中止されたらしい。ザ・バンドというグループを考えるとこのコンセプトは非常に面白く正しい選択だと思うが、出来上がった作品を聞いて多くの人は思ったことだろう。「違う」と。曲そのものは相変わらず素晴らしいものの、ザ・バンドが従来持っている質感のようなものが大幅に変化しているのだ。それが良い方向であれば問題ないのであるが、このアルバムのこじんまりとした出来上がりは何とも言葉にしがたい。特に名曲中の名曲であるタイトル曲の9.に顕著なのだが、この湿った音の質感というものが、ザ・バンドには馴染んでいないような気がする。ミックスはトッド・ラングレンとグリン・ジョーンズという名だたる2人に競合依託して良い方のテイクを抜粋した形をとったらいが、どちらのミックスも似通っていて小生には判別不可能である。(従来はジャケの記載とは異なり、3曲以外はトッドのテイクであったが、近年にはジャケに記載されているようにミックスを差し換えたものが再発されている。)どちらにしてもこの人選は間違いだったと言わざるを得ない。2.のワルツは絶品。でも大好きなアルバムであることには代わりはないのですけどね。
Todd Rungrenによるミックス盤がこれ ★★★★☆
DCCは最高の音質でCDをリミックスして聴かせる腕利きの音屋さんだ。このThe BandのStage Frightでは全曲Todd Rungrenによるミックスが採用されている。(テープのGenerationが一番若かったらしい。)オリジナルLPでは、2曲(Time To Kill, All La Glory)のみがToddのミックスと言うことになっていて、残りの8曲はGlyn Jonesがミックスしたらしい。但し、Glyn Jonesは2度ミックスを行っていて2度目のミックスがオリジナルLPという説もある。それだとLPジャケットのクレジットとうまく一致する。
このTodd Rungrenのミックスはホーンを含めて各楽器の音が前に出ていて、それぞれの音の細部に渡って聴き取ることができて嬉しい。だが、全体のバランスという点ではGlyn Jonesミックスには劣る。興味のある方はご自分の耳で是非聞き比べてください。
誤訳しちゃいやよん ★★★★★
 恐れていた通りの事態が起きているようだ。

 原題をよく見て頂きたい。"Stage Flight"ではなく、"Stage Fright"である。つまり、richardonmymind氏が指摘している通り、「ステージ恐怖症」が正しい。これほど多くの人が誤解しているのかと思うと悲しく思う。「飛翔」じゃあ、意味が正反対ですよん。
 内容だが、1stや2ndに比べて評価が落ちるのはやむなし、という気も確かにするが、たぶんザ・バンドの最も美しいバラード「スリーピング」や、もちろんリック・ダンコの「ステージ恐怖症」、そして傑作「Walcott Medicine Show」に免じて五つ星を進呈したい。


・・・・・と、以前書いたが、その後の筆者の評価は急上昇している。"All La Glory" や "The Rumor" など、他の楽曲の魅力をあらたに再認識したからだ。現在の筆者にとって、本作はザ・バンドのアルバム中、もっとも好きなアルバムとなっている。
 ザ・バンドのアルバムは「コンセプトアルバム」だと考えている。1stのテーマは「カントリー・ロック」、2ndは「古きよきアメリカ」、"Northen Light"は「カナダ」、そして本作は「ファンキー」だと思うのだ。ザ・バンドをボブ・ディランとの関係や、サザン・ロックに先鞭をつけたバンドとだけ考えるのは、狭過ぎる。むしろアルバム毎に明確なコンセプトを持って音楽を作っていたバンドだと筆者はおもっている。
神秘のベールが剥がれ始めた? ★★★★☆
アンチサイケで心温まる1枚目とロックンロールのルーツへの回帰をより明確にした2枚目で並のロックバンドではないことを証明したザ・バンドの第三作。ライブアルバムにする予定がキャンセルされ、観客のいないホール(Woodstock Playhouse)で基本的には一発録りでレコーディングされたらしい。ドライブ感溢れるファンキーでクリアーなサウンドが心地良い。全二作にあった深みというか若年寄風の厭世観が後退し、普通のロックバンドっぽいサウンドになっている。その分聴きやすく成ったとも言えなくもないが、このバンド独自の個性は薄められたとも言えるだろう。あのザ・バンドの演奏だから当然悪いはずがないのだが・・・多分ライブ演奏用のマテリアルに急遽スタジオ録音用の曲を足して一枚のアルバムとしたので中途半端な感じを受けるのだろう。一曲一曲を良く聴けば悪い曲はない。ザ・バンド神話崩壊の始まりとも言えるアルバム。ミックスはストーンズのエンジニアだったグリンジョーンズとウッドストックの住民だったトッドラングレンが曲ごとに分担している。