静かな情熱
★★★★☆
英語の先生の追悼式。高校生の少年は想う、愛するその人のことを。
少年の追想よりなる小説です。年上の美しい女性へ惹かれてからの
数々の記憶・・・。
最後まで謎のようなものがいくつも感じられて余韻の残る作品です。
彼女はこの時にどんな風に思っていたのだろうと感じる場面が何カ所も
ありました。
レンツの作品は、クレスト・ブックスでは3冊目になりますが、
「アルネの遺品」は、少し感じが似ているように思います。
2008年に書かれた小説だそうですが、静かでクラシカルな雰囲気の
作品です。