著者は、この事業計画を丹念に取材していくことで、政治家、企業、官僚のトラアアングルが、小さな村の人々を生活を破壊し、村社会を破壊してゆく構造を明らかにしている。この本を読むと、日本各地で行われている無駄な巨大公共事業の見えない構造が理解できると思う。
私自身、この本との出会いが、川辺川を守る活動の出発点となった。そして、巨大公共事業の構造を理解するバイブル的存在となっている。